イランメディア『Tasnim News』によると、同国1部の名門エステグラルが、イタリア人指揮官ヴァルテル・マッツァーリ監督との契約に合意したと報じた。
現在63歳の同監督は、イタリア・セリエAの強豪クラブであるナポリやインテルで指揮を執った実績がある名将だ。
特に2009年から2013年まで監督を務めたナポリでは、エディソン・カバーニ、エセキエル・ラベッシ、マレク・ハムシクの“トリデンテ”を擁して好成績を収めた。
2010‐11シーズンは同クラブをリーグ戦3位に導き、翌シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではマンチェスター・シティ、バイエルン、ビジャレアルが同居する死の組を突破して、決勝トーナメント1回戦ではこの大会を制覇することになるチェルシーを敗退の一歩手前まで追いつめた。
イタリアでの実績を挙げた名将との契約に合意したと報じられたエステグラルは、国内リーグ8度の優勝を誇り、同じテヘランを本拠地とするペルセポリスと並ぶ同国きっての名門クラブだ。
しかし、今季は不振が続き、現在リーグ戦27試合を終えて6勝12分9敗の16チーム中12位に低迷している。
エステグラルは先月23日に、Jリーグのアビスパ福岡で選手としてプレーし、北海道コンサドーレ札幌の監督を務めた経験があるモンテネグロ人指揮官ミオドラグ・ボージョヴィッチを解任し、現在はムジタバ・ジャバリ暫定監督が指揮を執っている状況だ。
かつてイタリアや欧州の舞台で、ナポリの大躍進を牽引した指揮官は、不振にあえぐイランの名門を救うことができるのか。