世界最速で2026年W杯予選を突破した日本代表。今月に韓国で行われるE-1東アジア選手権に向けた招集メンバー26人が発表された。
FIFAのインターナショナルマッチウィークではないため、海外組は招集されず。26人全員がJリーグ選手で、12人は初招集となった。
そうしたなか、韓国紙『Star News』は、こう伝えていた。
「日本はE-1を無視。Jリーグ得点ランキングの日本人1位と2位を除外、首位チームから2選手のみを選出。
E-1に臨む日本代表は、精鋭メンバーとは程遠い構成となっている。欧州組を招集できないため、韓国と日本はともに国内リーグの選手を中心に代表チームを編成しており、その中でも日本には弱点が目立つ。
韓国よりも欧州組の比率が高い日本は、26人中12人が代表初招集。これは韓国代表の9人よりも多い。また、代表に選出されているものの、まだデビューを果たしていない選手が2人いるため、26人中半数以上の14人が今大会で代表デビューを果たす可能性が高い。さらに、2006年生まれが2人、2005年生まれが1人、2004年生まれが1人と、若い選手もいる。韓国代表の最年少は2004年生まれだ。
より詳細に見てみると、日本は優勝意欲があるかどうか疑わしいほどのメンバー構成が目立つ。
4日時点でJ1リーグ得点ランキング上位の日本人選手の除外はその好例だ。
森保一監督は、ランキング4位の北川航也(清水エスパルス、8得点)と5位タイの鈴木優磨(鹿島アントラーズ、7得点)を代表メンバーから外した。2人は外国人選手を除いた得点ランキングで1位と2位だ。
単一リーグからの選出となるため、チームの成績も重要な基準となるのは当然だが、首位の鹿島アントラーズからはわずか2人しかいないというのは意外な結果だ。
一方、韓国代表は、26選手中5選手がKリーグ単独首位の全北現代から選出されている。全北がリーグで好調を維持していることを考えると、主力選手の多くが代表に合流するのは当然と言える。
2008年から日本代表で活躍している1986年生まれの長友佑都(FC東京)の選出も実は物議を醸している。
年齢を重ねても好調であれば、代表に選出されるのは当然だ。しかし、今シーズンの先発出場はわずか6試合。さらに、直近7試合のうち6試合は、試合終了間際の5分程度か、交代出場が一度もなかった。
森保監督が長友にはピッチ上ではなく、練習場で若手に経験を伝授することを期待しているのもこうした背景があるからだ。
その森保監督は2連覇を狙っているが、今回の代表メンバー構成を見ると、優勝への意欲を示すことよりも、大会そのものを重視していない印象を受ける。
つまり、実質的に精鋭メンバーでチームを作り上げてきた韓国のホン・ミョンボ監督にとって、事実上の決勝戦となる日韓戦で勝利しなければならないという重圧がのしかかることになる」
また、今回はアメリカでのFIFAクラブW杯を戦ったばかりの浦和レッズ選手も招集対象から外れている。
日本代表は8日にホンコン・チャイナ、12日に中国、15日に地元韓国と対戦する。