
吉田麻也、高丘陽平、山根視来、そして久保裕也と日本人選手も数多くプレーするようになったアメリカ・メジャーリーグサッカー。2026年にはワールドカップも行われるため、さらなる注目を集めている。
今回は『Planet Football』から「ヨーロッパが注目しているアメリカ・メジャーリーグサッカーの最強若手7名」をご紹介する。
ベンジャミン・クレマスキ
クラブ:インテル・マイアミ
生年月日:2005年3月2日
年齢:18歳
ポジション:セントラルミッドフィルダー
リオネル・メッシやセルヒオ・ブスケツ、ルイス・スアレス、ジョルディ・アルバが所属しているインテル・マイアミ。開幕前にはワールドツアーを行い、日本でもヴィッセル神戸と対戦した。
そんなクラブの中で最も注目される選手がベンジャミン・クレマスキだ。アルゼンチン系であるためスペイン語読みならベンハミン、英語ならクレマッシとなるのだが、日本ではチャンポンの発音で紹介されていることが多い。
2021年にウェストンFCからインテル・マイアミに加入し、Bチームで活躍してすぐにプロ契約を締結。昨年2月にデビューを果たし、昨季は公式戦41試合に出場してアメリカ代表にも選出されている。
ギャヴィン・ビーヴァーズ

クラブ:レアル・ソルトレイク
生年月日:2005年4月29日
年齢:18歳
ポジション:ゴールキーパー
アメリカ・メジャーリーグサッカーの歴史上最も若い年齢でプレーしたゴールキーパー。レアル・ソルトレイクの下部組織で育った生え抜きであり、リザーブに当たるレアル・モナークスで16歳にしてレギュラーを獲得した。
そして2022年にはレアル・ソルトレイクに昇格してトップチームに合流。昨年はメジャーリーグサッカーでも7試合に出場するなど若くして貴重な経験を獲得している。
すでに196cmという大きな体格を持っており、アメリカのU-19代表でも重要な存在となっている。ちなみにラブラドールレトリバーを飼っている愛犬家であるそう。
マタイ・アキンボニ

クラブ:DCユナイテッド
生年月日:2006年10月17日
年齢:17歳
ポジション:センターバック
アメリカで生まれたものの、ナイジェリアやガーナの代表を選ぶこともできるアフリカ系のディフェンダー。17歳にして190cmを超える大きな体格を備え、才能豊かなセンターバックとして知られている。
DCユナイテッドの下部組織でプレーし、Bチームに当たるロードゥン・ユナイテッドに所属しながらトップチームでもチャンスを獲得。2022年にプロ契約を結び、メジャーリーグサッカーでもベンチ入りする機会が多くなっている。
なお元ガーナ代表DFサミュエル・クフォーの甥でもあり、その縁もあってバイエルン・ミュンヘンに練習参加したこともあるとか。加入を誘われたがアキンボニ側が拒否したと伝えられている。
リード・ベイカー=ホワイティング

クラブ:シアトル・サウンダーズ
生年月日:2005年3月31日
年齢:18歳
ポジション:サイドハーフ、セントラルミッドフィルダー、サイドバック
シアトル・サウンダーズの下部組織で育った若きユーティリティプレーヤー。15歳からBチームに当たるタコマ・ディファイアンスでプレーし、USLやMLSネクストプロで出場を重ねた。
そして2021年5月にはシアトル・サウンダーズのトップチームでデビュー。その際はまだ16歳と46日という若さで、アメリカ・メジャーリーグサッカーの歴史上でも5番目となる年少記録であった。
昨季はタコマ・ディファイアンスで8試合、そしてシアトル・サウンダーズで18試合に出場。両サイドバックとサイドハーフ、さらにボランチまでこなすという応用力、そして優れた両足のキックを持っている献身的な選手だ。
オーウェン・ウォルフ

クラブ:オースティンFC
生年月日:2004年12月30日
年齢:19歳
ポジション:セントラルミッドフィルダー、サイドハーフ
コロンバス・クルーとアトランタ・ユナイテッドの下部組織を経験し、2021年にオースティンFCへと加入した若きミッドフィルダー。サイドハーフとボランチの両方をこなす選手だ。
オースティンFCの監督であるジョッシュ・ウォルフの息子であり、アトランタ・ユナイテッドのFWタイラー・ウォルフの弟というサラブレッドでもあり、また母親がフィリピン系だとも伝えられている。
昨年はアメリカの年代別代表メンバーとしてU-20ワールドカップに臨み、レギュラーとしてプレー。
ニムファシャ・バーチマス

クラブ:シャーロットFC
生年月日:2008年2月22日
年齢:16歳
ポジション:ウインガー
ブルンジで生まれたアメリカU-17代表アタッカー。ちなみに発音に関しては本人が「ベルキマス」だとコメントしており、英語とは少し違ったものになっているようだ。
まだ16歳になったばかりであるが、すでにシャーロットFCでアメリカ・メジャーリーグサッカーのピッチに立った。2月24日のニューヨーク・シティFC戦でプレーし、MLSの歴史上9番目に若いデビューを記録した。
アメリカU-17代表では8試合で5ゴールを決めた得点力を持つウイングであり、U-17ワールドカップではゴールの後に「ドラゴンボールZ」の「フュージョン」セレブレーションを見せていた。
イスミル・バイラクタレヴィッチ

クラブ:ニューイングランド・レヴォリューション
生年月日:2005年3月10日
年齢:18歳
ポジション:ウインガー
ボスニア・ヘルツェゴヴィナから難民としてアメリカへと渡ってきた両親を持つイスミル・バイラクタレヴィッチ。英語では「イズマー・バジュラクタルヴィッチ」になるはず。シカゴ・ファイアーなどいくつかのクラブで育成され、2021年にニューイングランド・レヴォリューションの下部組織に加入した。
2021年には早くもプロ契約を結び、2022年8月には17歳でMLSにデビュー。そして年末にはオランダに渡ってAZアルクマールに練習参加していたという経験もあるそうだ。
昨年10月に行われたU-23日本代表とU-23アメリカ代表の試合では2世代の飛び級で選出されており、63分から途中出場している。