昨季はブライトンでプレイしたファティ photo/Getty Images
昨季はブライトンにレンタルも……
アンス・ファティはかつての輝きを取り戻せるのだろうか。
ハンジ・フリックが新指揮官に就任し、すでに24−25シーズンに向けて始動しているバルセロナ。
チームは現在、再来週から始まるアメリカツアーに向けてトレーニングを行なっているが、指揮官はその中でも、今季ブライトンからのレンタルを終えて戻ったアンス・ファティに期待を寄せている。『SPORT』によれば、ハンジ・フリックはトレーニングで見せたファティのスピード、フィジカル、オフザボールの動き、そして決定力を評価しており、ツアーに帯同させる考えを示しているようだ。このアメリカツアーでの活躍次第で今季バルサでプレイするかどうかを判断する方針だ。
ファティは2013年にバルセロナのカンテラに入団し、2019年の8月に16歳でトップデビューを果たした。スピードがあり緩急のあるドリブルで相手のマークを外し、柔軟性もあって多少体を当てられてもボールをキープできて、決定力もあることから、ラ・マシアから逸材が出たと話題になり、リオネル・メッシの後継者として大いに期待されていた。しかし翌年の11月に左ひざ内側半月板断裂の大けがを負ってからはキャリアが停滞。それまで武器にしていたドリブルも、デビュー当初と比較して怖さがなくなり、自信も失ってか消極的なプレイが多くなってしまった。昨シーズンはブライトンにレンタルで加入したものの、リーグ戦では19試合出場し2得点と成果を残せず、シーズン後半は再び怪我で離脱することも度々あり、消化不良のシーズンとなった。
バルセロナに戻ってからは、フィジカル強化のトレーニングを中心に行なっているファティ。同紙によると、少しずつだがかつてのキレを取り戻せているようだ。