今季開幕から3戦3勝で、現在首位PSGとほとんど差のない2位に位置するフランスの名門オリンピック・リヨン。
同クラブは元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(沙1部アル・イテハド所属)、アレクサンドル・ラカゼット(沙1部ネオムSC所属)をはじめ、多数の名選手を輩出した育成組織の優秀さでもよく知られている。
しかしながら、そんな育成の名門から悲劇が起きてしまった。
『Daily Mail』など複数の海外メディアは2日、リヨンのアカデミーでプレーする13歳の少年が殺人罪で起訴されたと報じた。
事件は31日の夜に発生。ケムズ・Zと名乗る16歳の少年が2人の友人と外出していた際、上半身をナイフで刺され、救急搬送された後に死亡した。事件後『BFMTV』など複数の現地メディアは、この事件で殺人容疑で逮捕された容疑者がリヨンのU-13チームに所属している少年であると報じた。
カリュイール=エ=キュイール市長のバスティアン・ジョイント氏はこの事件を受け、自身のXアカウントにて「些細な口論が恐怖へと発展し、子どもの命を奪う可能性があるのです。これは人身売買や犯罪組織の影ではなく、個人的な争いが悪化したのです」と語り、事件が口論の延長線上のものであると明かした。
育成の名門で起こった悲劇、改めてクラブは育成組織の若い選手たちとの向き合い方が問われるだろう。