この夏にベルギー1部シント=トロイデンからドイツ1部ザンクトパウリへ移籍した23歳の日本代表MF藤田譲瑠チマ。
ザンクトパウリは15日に行われたDFBポカール(ドイツカップ)1回戦で、4部リーグのノルダーシュテット相手に苦戦。
藤田が蹴った最初のキックは相手GKのタイミングを外すことができずに正面に飛んだシュートをセーブされてしまったが、GKがゴールラインから飛び出すのが早かったとして蹴り直しに。だが、2回目のPKも左ポスト直撃の失敗になってしまったのだ。
藤田は2本連続PK失敗に思わず茫然となっていたが、クラブ公式によれば、試合後にこう話していたそう。
「素晴らしい雰囲気で、ファンの皆さんの応援も素晴らしかったです。それが大きな励みになりました。試合開始から多くのチャンスがありましたが、全て逃してしまいました。
終盤には何度か冷静さを欠いてしまいました。全体的に簡単な試合ではありませんでしたが、最終的には勝利することができました。
もちろん、とてもホッとしています。PKを外した後、ニコ(GKニコラ・ヴァシリ)が最後のPKを止めてくれたので、とても嬉しかったです」
『TAG24』によれば、ザンクトパウリのアレクサンダー・ブレッシン監督は、藤田についてこう話していたそう。
「今週はPKの練習をしたが、彼(藤田)は最高のキッカーのひとりだった。
でも、あの時はドイツ語で話していたから、おそらく彼は私の言っていることを理解していなかっただろう(笑)このことについては、また必ず話さなければならない」
藤田はPK練習では一度もやらなかったGK正面へのシュートを本番でしていたようで、その点を話し合うようだ。
ザンクトパウリは、24日のブンデスリーガ開幕戦で強豪ドルトムントと対戦する。