
15日(金)にインドネシア代表、19日(火)に中国代表といずれも敵地でアジア最終予選を戦う日本代表。
7日(木)には最新メンバーを発表するが、けが人が相次いでいる。
DF冨安健洋(アーセナル)、DF伊藤洋輝(バイエルン)は夏場からの負傷が長引いており、攻撃陣はFW浅野拓磨(マジョルカ)が9月から出場なし。
先日にはエースのFW上田綺世(フェイエノールト)が負傷し、年内中の復帰が難しくなった。
そこで今回は、そんな彼らに代わって初招集、あるいは電撃的に復帰する可能性がある選手たちをご紹介しよう。
古橋亨梧(セルティック)
年齢:29歳
日本代表:21試合5得点(2019~)
ブンデスリーガで4得点の町野修斗も代替候補だが、ここ数試合はスタメンから外れゴールなし。となれば最有力候補はセルティックでレジェンド級の活躍を続ける古橋亨梧だろうか。
森保一監督に初招集されて以来5ゴールを記録している古橋。しかし2022年のワールドカップは落選し、昨年復帰したものの今年は一度も呼ばれていない。
セルティックでは絶妙な裏抜けで得点を量産してきたが、おそらく森保監督は古橋の前線でのキープ力や守備能力について満足していないものと思われる。
それでも彼の得点感覚は群を抜いており、その名は世界に轟いている。名前で相手をビビらせる彼の復帰に期待したい。
チェイス・アンリ(シュトゥットガルト)

年齢:20歳
日本代表:なし
冨安と伊藤の招集外が濃厚な守備陣。先月はDF瀬古歩夢(グラスホッパー)が復帰したが、格でいえばチェイス・アンリが呼ばれてもおかしくない。
2022年に福島の尚志高校からドイツ1部のシュトゥットガルトへ加入した20歳は、セカンドチームで経験を積み、今年に入ってトップチームに合流した。
報道では、今夏契約満了を迎えることから去就が不明な状況だった。
本職はセンターバックだがセバスティアン・ヘーネス監督は「我々は彼を右や左サイドでもプレーできるセンターバックとして獲得した」と話しており、右サイドバックでも起用されている。
父親はアメリカ人。父の母国アメリカが代表招集を狙っているとも噂されるだけに早い段階での初招集もあるだろう。
大迫勇也(ヴィッセル神戸)

年齢:34歳
日本代表:57試合25得点(2010~)
先週末の試合に勝利し、J1リーグ首位に立ったヴィッセル神戸。残り3試合、いよいよ連覇が見えてきた。
チームを牽引しているのが大迫、武藤嘉紀、宮代大聖らの攻撃陣で、先週末には宮代が10点目を決め、3人が二桁ゴールを達成した。
武藤や若い宮代も捨て難いが、上田綺世の代替という緊急事態、そしてその役割を完璧にこなすことができるのは大迫勇也しかいないだろう。
2022年ワールドカップでの電撃的な落選以来、冷え込んでいるともいわれる森保一監督との関係。冬を迎える前にここで雪解けとはならないだろうか。
横田大祐(カイザースラウテルン)

年齢:24歳
日本代表:なし
今月対戦するインドネシア、中国には守備ブロックを作られて守られる可能性が高い。そうなるとミドルレンジからのシュートが効果的となるが、そこで浮上するのが横田大祐だ。
川崎ユースを途中退団し、渡独したもののコロナの影響で帰国。
古豪カイザースラウテルンでは目下絶好調で、先日にはアリエン・ロッベンを彷彿とさせるゴールを決めて話題に。昨季ブンデス2位に入ったシュトゥットガルトのセバスティアン・ヘーネス監督も名指しで横田を称えている。
ポーランド時代に同僚だった元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキからは「日本の息子よ」と呼ばれる関係。そのポドルスキのように左足の破壊力があり、久保建英や堂安律とは違った意味で今の代表の新たな武器になるかもしれない。
ドイツ2部でプレーしており呼ばれればかなりのサプライズだが、過去にはニュルンベルクの奥抜侃志も呼ばれているだけにゼロパーセントとはいえないだろう。
佐野海舟(マインツ)

年齢:24歳
日本代表:4試合0得点(2023~)
日本代表が3-4-3(3-6-1)のフォーメーションに変更してから、意外と手薄になっているのが守備的MFのポジションかもしれない。
先月のシリーズでは、主将の遠藤航がコンディション不良によりオーストラリア戦を欠場。代わって田中碧が抜擢されたが引き分けに終わり、今予選で初めて勝点を落とした。
ボランチは鎌田大地も可能だが、遠藤航、守田英正の後に守備的な役割をこなせる選手が続いていないのが実情だろう。
そこで復帰が期待されるのが、今年のアジアカップメンバーだった佐野海舟だ。
鹿島アントラーズで活躍し、今夏ドイツのマインツへ移籍。
今夏、不同意性交容疑で逮捕されサッカー人生の危機を迎えたが、その後不起訴に。元日本代表DF槙野智章は、「僕は日本代表にも必ず呼ばれると思っています」と復帰を熱望している。