「Jリーグ史上最強助っ人」の一人であるケニア代表FWマイケル・オルンガ。

2019シーズン、30試合27ゴールで柏レイソルを1年でのJ1復帰に導くと、翌2020シーズンには32試合28ゴールを記録。

大卒1年目で鮮烈な活躍を見せた川崎フロンターレMF三笘薫を押さえ、JリーグMVPを受賞した。

そんなオルンガは、2019年に地元ケニアでフットボールアカデミー「マイケル・オルンガ・フットボール・アカデミー(MOFA)」を設立。その巨大トレーニングセンターの建設が進んでいる。

『Mozzart Sport』が伝えたところによると、現地では11人制と7人制のピッチに加え、新たにバスケットボールコートやパデルテニスコートが建設中とのこと。これらの工事がフットボールピッチと並行して進められているという。

複数のコートがあることで排水問題が懸念されているが、自身もケニア工科大学で工学士の学位を取得しているオルンガは、専門チームを投入。地下排水パイプを敷設するなど万全の対応を取っているとのことだ。

「ケニアの課題は、選手たちが若いうちからこうした施設に触れる機会が少ないこと。だからこそ、この施設を通じて早期から準備できる環境を提供したい」とオルンガ。

セキュリティ面でも、施設全体を囲むコンクリート製の外周壁に加え、電気フェンスも導入され、選手や設備の安全性が確保されているそう。

数億円規模で進められているMOFAコンプレックスは、5エーカー(約20,000平方メートル)の敷地に建設されており、完成すればケニア全国の若手育成を変える画期的なプロジェクトになると期待されている。

「我々は変革者になりたい。

ケニアでは長年、インフラの不備が課題でした。だからこそ、これまでにない近代的な施設を作って、良い選手を育てたい」

工事の進捗を伝える動画でそう語った31歳のオルンガは、4年半プレーしたカタールのアル・ドゥハイルを先日退団。現在フリーとなっており、選手としての動向も注目されている。

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