リヴァプールで活躍する日本代表MF遠藤航。当初はプレミアリーグへの対応に苦しんだが、世界最高峰の舞台に順応してみせた。

そうしたなか、かつてレスターでプレミアリーグ優勝を経験した岡崎慎司が遠藤について触れていた。

林陵平氏と対談した『SYNCHRONOUS』の映像がYouTubeで公開されており、岡崎はこう語っていたのだ。

「誉め続けたい気持ちがあるにしろ(笑)でも、リヴァプールの状況も加味するべきだと思っていて。航がきっかけだったのは間違いないです、勝てるようになったのは。

けど、今の状態だと、要は(DFのジョー・)ゴメスがそこにいても出来るくらいのサッカーにまとまってきているので。要はゴメスが何をすればいいのかを航が発見したみたいな感じだと思ってるんですよ、俺は。クロップですらも多分、見つけてなくて。

僕は当時レスターで自分のポジションを自分が見つけたんですけど、ラニエリ監督がそこに配置したみたいになってるんですけど、俺は自分がラニエリにこういうサッカーにはこのポジションが必要だって導いたと思ってるんですけど。それは自分では言えないじゃないですか、表には。

けど、今回の航のケースもファビーニョとかがいなくなって、あのポジションで人がいない状況で結構模索してたと思うんですけど、今シーズンは。そのなかで航が解答を示したみたいな。役割的にこうやるやつはこういうプレーっていうモデルを遠藤が導いたのかなって個人的に思う」

今季のリヴァプールはファビーニョやジョーダン・ヘンダーソンが退団したことで守備的MFが不在に。そういったなか、遠藤は昨年8月に加入するとそのポジションに適応していった。また、時にジョー・ゴメスを守備的MFとして起用することもある。

なお、遠藤本人は『ABEMA』の番組で、リヴァプールでは今までよりも5メートルほど高いポジションをとるようになったと説明。

リヴァプールは攻撃的なため、カウンター対策などの守備面を気にしていたというが、「監督からすると、もっと前に行って、セカンドボールを拾えるようにようにとか、奪われた後にすぐに奪い返せるようにみたいな」、「入れ替わられたら一気にカウンターになる、自分のポジションは。だから、どうしてもビビるじゃないですけど、安牌にもうちょっと後ろにいれば相手を遅らせるような守備ができるけれど、そこはリヴァプールは求めていないというか。後ろにはイブラヒマ・コナテとファンダイクがいるので」と語っている。