
このところイングランド・プレミアリーグで急速に力をつけてきたブライトン。数年前までは下部リーグを戦っていたものの、数多くの有望な選手を獲得して成績を伸ばし、多くのスターをビッグクラブへと送り出してきた。
今回は『Footballtransfers』から「“移籍王”ブライトンの歴史上最も高く売れた選手」のTOP6をご紹介する。
6位:イヴ・ビスマ
移籍先:トッテナム・ホットスパー
移籍した年:2022年
移籍金:2920万ユーロ(およそ49.81億円)
イヴ・ビスマはリールから加入したミッドフィルダーで、加入した当初はあまり評価されていないように見えた。ただクリス・ヒュートン監督がデイヴィ・プロッパーとデール・スティーヴンズをより好んだ一方、後に就任したグラハム・ポッター監督はビスマを重用するようになった。
マリ代表としてもプレーしていたビスマはすぐにイングランド・プレミアリーグにおいて屈指のセントラルハーフとして評価を高めることになり、2022年にトッテナム・ホットスパーが2920万ユーロの移籍金で獲得した。
5位:アレクシス・マカリステル

移籍先:リヴァプール
移籍した年:2023年
移籍金:4200万ユーロ(およそ71.65億円)
ブライトンに加入したのは2019年1月。その際の移籍金はわずか800万ユーロで、さらにアルヘンティノス・ジュニオルスとボカ・ジュニオルスへのローン移籍を経験し、ブライトンでデビューしたのはそれから12ヶ月後であった。
しかもグレアム・ポッター監督の下ではなかなか居場所が定まらなかったが、2021-22シーズンにはチームの中心的な存在に成長。さらにアルゼンチン代表で活躍したことで評価を高め、リヴァプールへと引き抜かれている。
4位:ベン・ホワイト

移籍先:アーセナル
移籍した年:2021年
移籍金:5850万ユーロ(およそ99.8億円)
ブライトンのアカデミー出身であるベン・ホワイト。ただ、彼がブレイクしたのはリーズ・ユナイテッドへのローン移籍がきっかけだった。2部で活躍の場を与えられ、傑出したプレーを見せたため、イングランド代表招集の可能性も報じられていたほどだった。
そしてブライトンへ復帰してからわずか1年で最終ラインの様々なポジションとボランチをこなすユーティリティプレーヤーに成長し、2021年にアーセナルへと引き抜かれた。
移籍後最初のシーズンは苦しんだ部分もあったが、2022年には右サイドバックにコンバートされ、それが彼にとって非常に大きな再起のきっかけになった。
3位:マルク・ククレジャ

移籍先:チェルシー
移籍した年:2022年
移籍金:6530万ユーロ(およそ111.4億円)
ククレジャはわずか1シーズンしかブライトンでプレーしなかった選手だが、その活躍のインパクトは大きく、チェルシーやマンチェスター・シティなど数多くのビッグクラブからのオファーを集めた。
シティはブライトンの要求額を知ってすぐに撤退したものの、当時ベン・チルウェルがケガをしていたチェルシーは粘り強く交渉し、彼を獲得するために6530万ユーロを支払った。これはシティの希望額の2倍以上だった。
移籍1年目のククレジャはなかなか力を発揮できずに苦戦したものの、2年目からはしばしば好調なパフォーマンスを見せている。
2位:ジョアン・ペドロ

移籍先:チェルシー
移籍した年:2025年
移籍金:7000万ユーロ(およそ119.41億円)
今年、ブライトンとチェルシーの間でまた大きな取引が成立した。ストライカーのポジションに苦しんでいたチェルシーは、万能型のブラジル人FWジョアン・ペドロを7000万ユーロ程度で獲得することになった。
2023年にワトフォードからブライトンへとやってきたジョアン・ペドロは、これまで70試合に出場して30ゴール10アシストを記録しており、この夏にステップアップを公言していた。
1位:モイゼス・カイセド

移籍先:チェルシー
移籍した年:2023年
移籍金:1億3300万ユーロ(およそ226.88億円)
ブライトンの選手として最も高額で取引されたのは、もちろんモイゼス・カイセドである。2023年にチェルシーへと移籍したとき、信じられないほどの額のトランスファーフィーが支払われている。
チェルシーは個人的な条件でカイセドと合意していたが、ブライトンがここぞとばかりに法外な額を要求したため、交渉は難航。しかし最終的に2023年8月、ようやく合意に達したために取引は成立。なんと「1年延長オプション付きの8年契約」という信じられないような長期のものになった。