15日から開幕したU23アジアカップ。今年の大会はパリ五輪の出場権がかかった予選を兼ねていることから、各国のチームがより強力なチームを形成して戦っている。

そのためいくつかの有力なクラブからは数多くの選手が招集対象となり、UAEではアル・アインやアル・アハリが代表に協力することを拒否するという事件もあった。

そして今回サウジアラビアでもU23アジアカップが国内のコンペティションに影響を与える事態になっているよう。

『mz-mz』によれば、サウジアラビア1部リーグの名門として知られるアル・イティハドがサッカー連盟に公開書簡を送り、4月30日に行なわれるカップ戦の準決勝アル・ヒラル戦を延期するよう求めたという。

カリム・ベンゼマやエンゴロ・カンテ、ファビーニョらが所属しているアル・イティハドは、今回のU23アジアカップで5名の選手(アワド・アル・ナシリ、ファイサル・アル・ガムディ、アハマド・アル・ガムディ、ザカリア・ハウサウィ、マルワン・アル・サハーウィ)が招集されている。

アル・イティハドは、FIFAが定めるインターナショナルマッチウィークの期間外に選手を抜かれたことでチームに損害が与えられているとして、その間に試合を行うことは不公平であると訴えているそう。

AFCチャンピオンズリーグのアル・アイン対アル・ヒラルが気象条件のために16日から17日に延期されたことを受け、19日に行なわれる予定だったサウジアラビア国内リーグのアル・ヒラル対アル・アハリも延期された。

これは日程上開催が困難になったための延期であるが、『filgoal』によればアル・アハリやアル・イティハド、アル・ナスルなどのライバルクラブはアル・ヒラルに利益をもたらす不公平な判断だとして反対の声を上げているとのこと。

ちなみに今回のU23アジアカップでアル・ヒラルの選手は1人も招集されておらず、アル・アハリとアル・イティハドが最多の5名を派遣している。