
現在マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーから注目されていると言われる日本代表GK鈴木彩艶。予想される移籍金は4000万ポンド(およそ75.4億円)と言われており、それが実現すれば世界トップクラスの額となる。
今回は『Football Transfers』から「世界で最も高額だったゴールキーパーの移籍」TOP10をご紹介する。
9位:ジョーダン・ピックフォード
移籍元:サンダーランド
移籍先:エヴァートン
移籍金:3000万ポンド(およそ56.57億円)
エヴァートンは2017年6月、サンダーランドからピックフォードをクラブ史上最高額となる3000万ポンド(2500万ポンド+ボーナス500万ポンド)で獲得した。それからすぐに守護神として存在感を示し、マージーサイドでレギュラーの座を勝ち取った。
ギャレス・サウスゲイト監督に重用されたことでイングランド代表としても常にプレーし、欧州選手権やワールドカップといった大舞台でも安定したパフォーマンスを見せた。「彼よりも優れた選手はいる」と常に言われながらも、いつも使われるのは彼。その信頼感はピックフォードの最高の武器だった。
9位:アーロン・ラムズデール

移籍元:シェフィールド・ユナイテッド
移籍先:アーセナル
移籍金:3000万ポンド(およそ56.57億円)
シェフィールド・ユナイテッドから2021年にアーセナルへ移籍したアーロン・ラムズデール。移籍金3000万ポンドで獲得された彼は、すぐにその存在感を示した。26歳という若さでプレミアリーグ34試合に出場し、12回のクリーンシートを記録。翌年にも14回の無失点試合を作り、チームの安定性向上に大きく貢献した。
しかし2023-24シーズンに入って先発の座をダビド・ラヤに奪われると、今季はサウサンプトンへと移籍することになった。なかなか勝てない状態のなか、最後尾からチームを支えている。
7位:ヤスパー・シレッセン

移籍元:バルセロナ
移籍先:バレンシア
移籍金:3140万ポンド(およそ59.21億円)
オランダ代表のゴールキーパーであるヤスパー・シレッセンは、バルセロナでバックアップを務めている立場でありながらも非常に高い評価を受け、3140万ポンドという額でバレンシアへと移籍した。
そこでの3シーズンでは57試合に出場して81失点と苦しむことになり、怪我にも悩まされた。チーム自体も成績が上がらず、彼自身にとっても不運なキャリアになってしまった。
その後母国オランダに戻ってNECナイメーヘンでプレーしたあと、今季はラス・パルマスでリーガに再挑戦している。
7位:ネト

移籍元:バレンシア
移籍先:バルセロナ
移籍金:3140万ポンド(およそ59.21億円)
ヤスパー・シレッセンをバレンシアに売ることを決めたバルセロナは、その穴埋めとして同じ額でブラジル代表のネトを引き受けることにした。
一説によればバルセロナは彼が望んだ給与2~3倍という条件を飲んだと言われるが、ネトはそれに値するような仕事はしなかった。後に資金難に陥ったバルセロナはフリーで彼を放出し、タダでボーンマスへと移籍させている。
6位:ジャンルイージ・ブッフォン

移籍元:パルマ
移籍先:ユヴェントス
移籍金:3260万ポンド(およそ61.47億円)
2001年7月、ユヴェントスはパルマからイタリアの伝説となるジャンルイジ・ブッフォンを3260万ポンドで獲得した。アカデミー時代からその才能が注目されていた彼に投資を惜しまなかったのは正解だったと言える。その後、彼は17年間にわたって世界最高のゴールキーパーとして君臨し、数々のタイトルと個人賞を手にした。
当時はまだ通貨がリラだったため換算は難しいところだが、この取り引きはおよそ5000万ユーロほどの価値があったという。この記録は長い間破られることはなく、2017年まで長くトップを保っていた。
4位:エデルソン

移籍元:ベンフィカ
移籍先:マンチェスター・シティ
移籍金:3500万ポンド(およそ66億円)
2017年6月にベンフィカからマンチェスター・シティへと移籍したエデルソン。クラウディオ・ブラボが期待通りのパフォーマンスを発揮しなかったことから、グアルディオラ監督が獲得を熱望した「攻撃的GK」だった。
彼はその期待に答えてすぐに実力を発揮し、プレミアリーグでも最高クラスの守護神に成長。近年のクラブの成功を支えた立役者の一人と言える存在だ。
4位:ティボー・クルトワ

移籍元:チェルシー
移籍先:レアル・マドリー
移籍金:3500万ポンド(およそ66億円)
クルトワがレアル・マドリーへと移籍したのは2018年。チェルシーからアトレティコ・マドリーへと貸し出されていた経験を持つベルギー代表GKだが、パートナーがスペイン人だったこともあって、リーガへの移籍を求めていたという。
サンティアゴ・ベルナベウへと足を踏み入れてからは大きな怪我を何度か経験してしまったが、プレーできればそのパフォーマンスは常に圧巻。
3位:アンドレ・オナナ

移籍元:インテル
移籍先:マンチェスター・ユナイテッド
移籍金:4720万ポンド(およそ89億円)
チームを離れたダビド・デ・ヘアの後釜として、マンチェスター・ユナイテッドはアンドレ・オナナをインテルから引き入れることにした。エリック・テン・ハフ監督(当時)は教え子の彼を獲得することに投資を惜しまなかった。
カメルーン代表の彼は後方から攻撃を組み立てることに長けた選手であったが、その力は十分に発揮されたとはいえず、不安定なミスでも批判を受けた。まだ守護神の座は確保しているものの、クラブでの長期的なキャリアが約束されているとは言い難い。
2位:アリソン

移籍元:ローマ
移籍先:リヴァプール
移籍金:6680万ポンド(およそ125.96億円)
2018年にリヴァプールがアリソンを獲得した時、「サッカー界で最も高額なゴールキーパー」の記録が更新された。それは本当に僅かな間だけの「三日天下」であったが、クラブにとって本当に価値のある補強になった。
クラブに初のチャンピオンズリーグ優勝をもたらしたほか、その後の多くの成功を獲得するうえで強力なベースを作り上げた。
1位:ケパ・アリサバラガ

移籍元:アスレティック・ビルバオ
移籍先:チェルシー
移籍金:7100万ポンド(およそ133.88億円)
アリソンから遅れること数週間、その記録をすぐに破ったのがケパ・アリサバラガだった。7100万ポンドという移籍金でアスレティック・ビルバオからチェルシーにやってきた。
7年契約を結んだ彼は当然ながらクラブの守護神として期待されたものの、波のあるパフォーマンスで信頼を失ってしまい、レアル・マドリーとボーンマスへとローン移籍を経験。チェルシーにとっては大きな不良債権となっている。