[J2第27節ジェフユナイテッド千葉0-3いわきFC、17日千葉・フクダ電子アリーナ]
千葉はいわきに0-3と敗北を喫し、泥沼の5試合勝利なしとなった。この日14試合ぶりの先発出場を果たしたMF椿直起が左サイドから推進力のあるドリブルで相手守備陣へ切り込み、惜しいシュートを放つもネットを揺らすことができなかった。
椿は「ビルドアップの面が後半特に上手くいかない。きょうも前半のシュートチャンスはほぼウチが取っていた。それを自分も含めて1個でも点を取っていれば2、3点取れる試合展開だったかもしれないです。そこは質の面で劣ったという感覚ですね」と唇をかんだ。
久しぶりの出場だった。椿の先発出場は5月3日の第13節いわき戦以来、途中出場を含めれば同月25日第17節V・ファーレン長崎以来10試合ぶりの出場となった。試合から長く遠ざかっていたが、この日は前半に長所のドリブルで攻撃にアクセントを加えて奮闘した。ピッチ外から見ていたからこそ見えた景色がある。
「シーンによって連係の部分もありますけど、いまのチーム状況、選手の中でのメンタルは多少出ているのかなときょう自分が試合に入って思って。(ゴールが)1、2個入れば変わるんだろうなと思います。ただその1、2点が相当難しい。
一方で後半は背番号14が試合から消えるシーンが散見された。小林慶行監督から「後半のところで多分椿はほとんどボールを触れてない」と手厳しい指摘もあった。後半17分までの出場であったが、椿もボールを呼び込む動きやコミュニケーションを向上してリーグ最終盤に臨む。
「体は調子が良かったし、きょうは自信があった。『ボールが入れば』というところだったので、あとは連係というかコミュニケーションですかね。どうやって自分がボールを受けるかと周りを生かすか。自分だけになったら良くないですし、チームのために攻撃、守備で走ってから自分の特徴を出さないといけない。どれだけその見せ場を自分が作れるかが大事になってくると思います」と自身のプレーの質の改善を誓った。
J1昇格プレーオフ圏内6位のレノファ山口との勝点差が7に広がり、残り11試合で巻き返さなければいけない。