先日閉幕したパリ五輪で日本は海外開催大会では史上最多となるメダルを獲得した。一方、東京五輪では金メダルを獲得した野球は競技自体の開催がなかった。
かつてMLBでもプレーした川﨑宗則さんは、『ABEMAスポーツタイム』に出演すると、なぜパリ五輪に野球がなかったのかという日本の野球少年たちの疑問にこう答えていた。
「みなさん、日本にいるから、野球が全て(日本では)野球が人気です。毎日、新聞でも野球、スポーツニュースも野球ですけど。世界的に見たら、野球は人口が少ないんです。サッカーがこれくらい(両手を広げた大きさ)だとしたら、野球はこれくらい(両手をくっつけた幅)。それくらい人口が少ない、サッカーとかのほうが多いんですね。
だから、今回もパリでは野球場がまずないんですよ、球場が。五輪のためだけに球場を作るわけにはいかない。(コストがかかる)そういうこと。
だから、子供たちに知って欲しいのは、野球は君たちがいま見ている日本の野球よりも世界的に見たら、まだまだ本当に狭い。まだ少ないということが今回勉強になったんではないかな!」
また、ドイツのケルンでプレーしたことがあるサッカー元日本代表DF槙野智章はこんな話をしていた。
「実際にドイツに住んでいた時にチームメイトと野球をした時にある選手は打ったら(ファースト側ではなく)サードに走ったんですよ。
だから、走るコースとかも分からない。それが欧州の人達の(野球との)触れ合い方みたいな。やったことないみたいな。それはビックリしたので」
ドイツのサッカー選手は野球のルールもあまり分かっていなかったとか。
ただ、野球大国であるアメリカで行われる2028年のロス五輪では野球やソフトボールが開催される。
川﨑さんは「これからですよね。ロスではやるわけだから。ロス五輪で世界中の人たちが見て、野球っておもしろいかもしれないっていうのが、どんどん広まればいいんですけど。まだ現時点では、これくらいです、坊やたち。サッカーがこれくらいとしたら、野球はこれくらいです(同上)。これをしっかりと勉強しましょうね!」とも話していた。