
25日に行われるU23アジアカップ準々決勝で、U-23日本代表が対戦するカタール。
サッカーの世界でカタールといえば、代表チームよりも航空会社「QATAR AIRWAYS(カタール航空)」のほうが有名かもしれない。
2010年代から各国の名門チームのユニフォームで同社のロゴを見る機会が増えたが、実は契約チーム数は決して多くない。
ここでは、その中から6つのチームをご紹介しよう。
パリ・サンジェルマン
パリ・サンジェルマン 2022-23 Nike ホーム ユニフォーム
契約期間:2022年-現在
フランスの強豪パリ・サンジェルマンは「QATAR AIRWAYS」と契約継続中のチームの一つ。
2019年から3シーズン続いた多国籍ホテルチェーン「ALL(Accor Live Limitless)」との契約が終了し、2022-23シーズンよりカタールの航空会社のロゴマークを付けている。契約期間については複数年とだけ報じられている。
なお、PSGと航空スポンサーといえばUAEの「Fly Emirates」が有名。こちらは2006年から2019年までの長期パートナーシップを締結していた。
アル・サッド

アル・サッド 2023-24 New Balance ホーム ユニフォーム
契約期間:2018年-現在
カタールにも胸スポンサー契約チームが存在する。「QATAR AIRWAYS」と同じ首都ドーハを本拠地とする名門アル・サッドだ。
スポンサー契約を締結したのは2018年で、以来同社と契約を継続中となっている。契約2年目の2018-19シーズンは、6季ぶりに1部リーグのカタール・スターズリーグを制覇。二つのカップ戦でもタイトル獲得回数が増加した。
なお、「QATAR AIRWAYS」は2023年8月にアル・サッドと複数年の契約延長を発表している。
ボカ・ジュニオルス

ボカ・ジュニオルス 2020 adidas ホーム ユニフォーム
契約期間:2018年-2022年
アルゼンチンの名門ボカ・ジュニオルスは、南米のチームでは珍しい「QATAR AIRWAYS」契約チームだった。
パートナーシップは2018年にスタートし、2022年5月で終了。
PSGにスポンサーを持っていかれた形となったボカは、その後1年間も胸スポンサー企業が決まらず、胸ロゴ無しのユニフォームを着続けることに。
ローマ

ローマ 2019-20 Nike サード ユニフォーム
契約期間:2018年-2021年
イタリアの名門ローマは2018年から2021年まで「QATAR AIRWAYS」と契約。同社とユニフォームのスポンサー契約を結んだイタリア初のチームとなった。
この契約は2018年4月に発表され、同時に契約期間は3シーズンであることも明かされていた。少なくともこの時点では、ローマにとっては過去最大規模のスポンサー契約だったようだ。
契約は当初予定の3シーズンで終了に。その後ローマは仮想通貨「digitalbits」と契約するが、2022-23シーズンも終盤の2023年4月、同社との契約上の問題発生によりパートナーシップを打ち切るという結末を迎えた。
アル・アハリ

アル・アハリ 2016-17 Puma アウェイ ユニフォーム
契約期間:2014年-2017年
「QATAR AIRWAYS」との契約チームを思い出そうとしたとき、ベルギーのオイペン、チュニジアのクラブ・アフリカーンと並んで名前が浮かばないチームの一つだろう。
カタールの隣国サウジアラビアの名門アル・アハリとは2014年にパートナーシップを締結。「QATAR AIRWAYS」がサッカー市場に進出して、かなり早い時期でのスポンサー契約だったことになる。
なお、アル・アハリはこのユニフォームを着てバルセロナとQATAR AIRWAYS CUPなる親善試合を行っている。もちろん両者とも胸ロゴは「QATAR AIRWAYS」だった。
バルセロナ

バルセロナ 2014-15 Nike ホーム ユニフォーム
契約期間:2013年-2017年
胸に「QATAR AIRWAYS」のロゴを付けたチームで最も成功を収めたのは、スペインの名門バルセロナだろう。
ラ・リーガ優勝2回、国王杯優勝3回、さらに2014-15シーズンは欧州最高峰のUEFAチャンピオンズリーグを制している。これほどのタイトルを獲得した契約チームは、他に存在しない。
バルサのユニフォームは同社のロゴの印象が非常に強いが、契約期間は4シーズンのみ。実は、その後契約した「Rakuten(楽天)」の2017-18~2021-22の5シーズンよりも短かった。
全てのシーズンでリーグ総得点が100得点越えという破壊力を有した「QATAR AIRWAYS」ロゴ時代のチームは、それだけインパクトが大きかったことになる。
