国内資本の弱体化に悩まされるイタリア。

同国のサッカー界も影響を受け、現在はセリエA(イタリア1部)の多くのクラブが外国人オーナーによる経営が行われている。

そうした中、イタリア3部のテルナーナは19日に、23歳の女性実業家クラウディア・リッツォ氏の新オーナー就任を発表した。

テルナーナは長い間、実業家のジャンルイジ・リッツォ氏がオーナーとしてクラブを経営していたが、今回娘のクラウディア氏に引き継ぐことに。

今年で創設100周年目のテルナーナは、節目の年にクラブ史上初の女性オーナーが誕生した。

新オーナー就任の記者会見に出席したクラウディア氏は「これは大きな責任ですが、同時に大きなチャンスでもあります。経験豊富な協力者とともにいることで、私はずっと自信を持てますし、クラブは前進していくと確信しています」とコメントした。

テルナーナのクラブ史上初の女性オーナーとなったクラウディア氏だが、イタリアサッカー史上最年少のオーナーではない。

コソボメディア『テレグラフィ』によると、アレッサンドロ・ルジェリ氏は、2008年に21歳で病気の父親に代わってアタランタの会長に就任。半世紀以上前の1955年には、ウンベルト・アニェッリ氏が22歳でユベントスの会長に就任しているという。

なお、ローマの現地メディア『Siamo la Roma』によると、同国サッカー史上初の女性オーナーは、1991年にディノ・ヴィオラ氏の死去に伴い会長職を継承したフローラ・ヴィオラ氏だ。

いずれにせよ、外国人オーナーが急増している現在のイタリアサッカー界で、23歳の若き女性オーナーの挑戦に注目が集まっている。

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