
サッカーは選手の寿命が短いスポーツの一つであり、ほとんどのプレーヤーは20代でキャリアを終えてしまう。ただ、その中でも30代や40代になっても最盛期を経験する選手もいる。
今回は『The Football Faithful』から「今シーズン年齢に逆らった7名の選手たち」をご紹介する。
ロベルト・レヴァンドフスキ
国籍:ポーランド
クラブ:バルセロナ
年齢:36歳
レヴァンドフスキは昨季「衰えが見え始めた」という評価も一部で出されていた。公式戦通算26ゴールは決して悪い成績ではないが、リーグ戦で20ゴールに到達できなかったのは9年ぶりだったからだ。
しかしながら今季のレヴァンドフスキはその実力の粋を改めて証明しており、揺るぎないパワーやエネルギーを備えているとアピールした。公式戦通算40ゴールを決め、バルセロナを国内2冠に導いた。
36歳になった彼にとって、スペインでの最高の成績でもあり、キャリアを通して8回目のシーズン40ゴール到達であった。
イヴァン・ペリシッチ

国籍:クロアチア
クラブ:PSVアイントホーフェン
年齢:36歳
PSVアイントホーフェンは昨季ハイデュク・スプリトとの契約を双方合意の上で解除したイヴァン・ペリシッチをフリーで獲得した。これは明らかに賭けであったといえる。
しかしながらこれはPSVにとって大きな成果になった。ペリシッチはエールディヴィジで素晴らしいスタートを切り、全公式戦で16ゴール11アシストを記録した。
そしてクラブはリーグ優勝のタイトルを確保することに成功。36歳になったベテランがもたらしたものは大きかった。
アンテ・ブディミル

国籍:クロアチア
クラブ:オサスナ
年齢:33歳
旧ユーゴスラビア出身の選手には遅咲きのストライカーが多いが、アンテ・ブディミルもその典型だ。
長身FWであるブディミルは以前マジョルカで久保建英とコンビを組んだことでも知られるが、それから数年経ってオサスナで大ブレイクを果たした。
オサスナに来るまでのキャリアでシーズン2桁ゴールを決めたのは1回しかなかったが、このクラブでの5年で3回(11点、17点、20点)も到達している。
フィルヒル・ファン・ダイク

国籍:オランダ
クラブ:リヴァプール
年齢:33歳
ファン・ダイクは7月に34歳の誕生日を迎えるが、彼は間違いなくサッカー界で最も優れたセンターバックだ。今季リヴァプールを優勝に導いた彼は、アルネ・スロット監督から絶大な信頼を受けている。
守備陣の要として活躍した彼は、プレミアリーグで最終ラインの選手として最多のボールタッチ数とパス数を記録したほか、空中戦勝率2位、インターセプト数5位を誇る。
モハメド・サラーに続いてFWA年間最優秀選手賞の投票数2位となり、33歳にして素晴らしいシーズンを過ごした。
イスコ

国籍:スペイン
クラブ:ベティス
年齢:33歳
今シーズンのイスコは間違いなく最高の状態に戻った。ミッドフィールドでの魔術師といえる彼は、レアル・マドリーとセビージャで衰えを見せたが、ベティスで才能を復活させた。
2023-24シーズンのベストイレブンに選ばれたほか、33歳になった彼は腓骨骨折を経験しながらも今季29試合で11ゴール9アシストを記録。チームもカンファレンスリーグ決勝まで進出しており、タイトルまであと一歩だ。
ドゥシャン・タディッチ

国籍:セルビア
クラブ:フェネルバフチェ
年齢:36歳
ドゥシャン・タディッチはまるで上質なワインのように熟成を続けている。11月に36歳の誕生日を迎えたが、トルコリーグのアシスト数でトップに立っているほか、11ゴールも決めている。
ジョゼ・モウリーニョ監督が率いるチームの中で得点源として重要な役割を果たしているほか、この7シーズン連続で10ゴール以上を決めているという実績も素晴らしい。
ジェルダン・シャキリ

国籍:スイス
クラブ:バーゼル
年齢:33歳
これまでバイエルン・ミュンヘンやインテル、ストーク・シティ、リヴァプール、リヨン、シカゴ・ファイアーと渡り歩いてきた33歳のジェルダン・シャキリ。
彼が育ったバーゼルに戻ったことは今季最も英雄的なエピソードかもしれない。スイスリーグでのシーズンで見事な活躍を見せ、18ゴール20アシストというとんでもない数字を残した。
そして昨季は降格の危機を経験したバーゼルは8年ぶりのリーグ優勝。