ラ・リーガで首位を走るバルセロナは、19日のセルタ戦で2点差を跳ね返して、4-3の逆転勝ちを収めた。
決勝ゴールはブラジル代表FWラフィーニャが後半アディショナルタイムに決めたPK。
それが現地で物議を醸している。ラフィーニャはPKを蹴る前にボールに水をかけていたのだ(濡らした程度だったが)。
『AS』は、「ラフィーニャのスポーツマンシップに反する行為」と伝えている。
一方、バルサ寄りの『Mundo Deportivo』は「ラフィーニャはPKを蹴る前に巧妙なトリックを繰り出した。ボールを水で濡らし、転がりを速めていたのだ。相手GKがシュートをキャッチするのを難しくした」と紹介。
そして、『La Razón』は、こう報じていた。
「ラフィーニャがPKを蹴る前にボールを扱った行為をめぐり、議論が巻き起こっている。
これは合法なのか?シュート前にボールを濡らしたことで、SNS上で大きな議論を巻き起こした。
PKの場合、シュート前にボールを濡らすことは、GKの難易度を上げる戦略になり得る。水はボールを滑りやすくし、コントロールを難しくし、セーブを難しくする可能性がある。
ボールが濡れると、表面が滑りやすなり、ボールを打った際に軌道が変わったり、コントロールしようとした際に方向が変わってしまったりする可能性もある。
ボールを濡らす選手の意図は、GKがボールの軌道を読みにくくし、水滴が引き起こす予期せぬ動きへの対応を難しくすることにある。
この奇妙な光景がカメラに捉えられた後、多くのネット民が審判がペナルティを科さなかったことを批判した。
『なぜ退場にしない(すでにイエローカードを1枚受けていた)』『不正行為』『反スポーツマンシップ』『恥知らず』との怒りの声にもかかわらず、特定の不正行為を禁止する明文化されたルールは存在しないのが現実だ」
昨季のJ1でも町田ゼルビアFW藤尾翔太がPKを蹴る前にボールに水をかけるシーンが話題になった。
ルール上は問題なく、元日本代表GK権田修一は「ボールが濡れているから、僕らGKがやりづらいっていうのは正直あまり(ない)。全然問題ないんじゃないかなと思いますし、それを止められないほうが逆に問題かなと」との持論を口にしている。