現在レアル・マドリーに所属しているフランス代表FWキリアン・エムバペが、古巣のパリ・サンジェルマンを「モラハラ」で訴えたとのことだ。
『AFP』の報道によれば、エムバペ側は5月16日にパリ・サンジェルマンを訴えるための訴状を提出し、すでに司法調査が開始されているという。
エムバペが問題視しているのは主に2023年夏におけるクラブの行為であるとのこと。
当時エムバペはクラブと契約を更新するよう強く要求されており、「更新を受け入れるまでファーストチームから追放する」という扱いを受けていたよう。
いわゆる「ロフト」(契約紛争でメンバー外になった選手を指す用語)の状態となったエムバペは、意図的にチームから孤立させられ、戦力外になった選手たちのグループで練習することになっていたとのこと。
それによって彼は2023年のアジアツアーに帯同することができず、リーグの開幕戦も欠場したが、その後クラブとの話し合いを経て復帰している。
なお、この問題を訴えているのはエムバペだけではなく、かつて女子チームでプレーしていた元フランス代表MFキーラ・ハムラウィも「負傷後にチームから外されて退団を余儀なくされた」とモラルハラスメントを受けていた事実を主張しているという。
エムバペは他にもパリ・サンジェルマンに対して「契約最終年度に約束されていた一部の給与やボーナスが支払われていない」と訴えており、こちらも近日中に正式な訴状が提出される予定だとのこと。