ラ・リーガの2025-26シーズンが開幕して2試合が終了した。
昨季のリーグ王者バルセロナは、開幕前に3種類の新ユニフォームを公開しているが、ラ・リーガの試合では未だにそれらを着用していない。
アメリカメディア『ESPN』がその理由について説明している。
同メディアは、バルセロナが開幕から2試合続けて昨季のユニフォームを着用せざるを得なかった理由について、ラ・リーガが規定した「キットセレクター」システムを通過できなかったためだと伝えた。
バルセロナの伝統的な青とえんじ色のホームユニフォームは、開幕戦で対戦したマジョルカの赤と黒のホームカラーに近すぎると判断され、またレバンテのカラーとは完全に重なってしまう。
では、アウェイユニフォームを着用すれば良いのではないか。
この一件の大きな問題点は、故コービー・ブライアント氏の『マンバ』ブランドとコラボしたゴールドのアウェイユニフォームにある。
アウェイユニフォームの黒いパンツが、マジョルカとレバンテのダークカラーのパンツと重なってしまうと判断されてしまったのだ。
バルセロナのゴールドのシャツ自体は開幕後2試合で問題なく着られるはずだったが、ラ・リーガの「キットセレクター」はパンツやソックスの色も対象になる。
審判や選手、放送局、観客が、視覚的な情報だけで十分にチームを判断できるよう配慮することが狙いだ。
バルセロナはオレンジ色のサードキットも発表しているが、同様にマジョルカとレバンテのホームユニフォームと色が似ていると判断された。
このような理由でバルセロナは昨季のユニフォームを再着用することになった。
キットセレクター導入前のスペインでは、各チームが2種類のユニフォームを会場に持参し、試合前に審判と相談、またはメールでのやり取りをして決めていた。
2013年にはテネリフェがレアル・サラゴサ戦で相手チームのアウェイユニフォーム用パンツを履いて試合を行ったこともある。
ESPNは「果たしてラミン・ヤマルがバルサのシャツにレバンテのパンツを合わせてプレーする姿など想像できるだろうか」とつづっている。
来週のラージョ・バジェカーノ戦ではついに新ユニフォームがお披露目されると期待されているが、最終的な判断を下すのは、ラ・リーガの「キットセレクター」だ。正式な決定はまだ分からない。