サカ、ウーデゴー負傷もなんのその!? アーセナルのスカッドは...の画像はこちら >>

リーズ戦で加入お披露目となったエゼ Photo/Getty Images

昨季はサカ、ウーデゴーの負傷で大ピンチ

プレミアリーグ第2節リーズ・ユナイテッド戦を5-0の圧勝で終えたアーセナル。ヴィクトル・ギェケレシュの2ゴール、エベレチ・エゼの加入お披露目、そして15歳マックス・ダウマンのプレミアデビューと良いニュースも多かったが、マルティン・ウーデゴーが肩、そしてブカヨ・サカがハムストリングを痛めて途中交代したことは圧勝劇に影を落とした。



昨季はシーズン前半にウーデゴー、後半にサカを長期離脱で失い、思うように勝ち点を伸ばせなかったアーセナル。それでも2位となっているが、チームの中心であるこの2名を失う時期がなければ、もう少し王者リヴァプールに迫れていたかもしれない。

今季も第2節という早い時期に2人を失うことになった。しかしアーセナルの今季のスカッドは昨季とは違う。『The Athletic』は、2人の負傷したことを考えれば、ミケル・アルテタ監督が戦力補強に熱心だったのも当然だと綴った。

アーセナルは例年、負傷者が続出する傾向があり、チームの成績にダイレクトに響いてしまうことも少なくない。アーセン・ヴェンゲル時代からのこのクラブの悪癖と言ってもいいが、今季のスカッドの厚さは主力の少々の負傷離脱では崩れないものとなっている。

サカのところには昨季穴を埋めたイーサン・ヌワネリのほか、今季獲得したノニ・マドゥエケを置くことができる。獲得時は必要性が疑問視されたマドゥエケだったが、左サイドでもガブリエウ・マルティネッリの出場機会を奪う好パフォーマンスを見せた。得意の右であればさらに存在感は増すだろう。さらに上記のダウマンもエミレーツの観客を沸かせる好プレイを見せたことを考えると、サカなしでもかなりの陣容であると言えそうだ。

ウーデゴーが昨季離脱した際はレアンドロ・トロサールが必死に穴を埋めていたが、ヌワネリが一回り成長した今は、このポジションもそれほど心配する必要がないかもしれない。
新加入のエゼも中央の攻撃的MFとしてプレイできる選手であり、ウーデゴー不在で攻撃が回らなくなった昨季のようなことは起こりにくくなっていると考えられる。最前線ではカイ・ハフェルツも離脱しているが、もちろんギェケレシュがおり、ここにトロサールやミケル・メリーノを置くというオプションもある。

ヌワネリの継続的な台頭、エゼ、マドゥエケ、ギェケレシュの加入、さらにジョーカーたりうるダウマンの存在によって昨季にはなかった怪我の克服を可能にするスカッドの厚さをアーセナルは手に入れており、今夏実に2億6000万ポンドもの資金を注ぎ込んだ意味がさっそく現れている。もちろんサカとウーデゴーが一日も早く復帰できるに越したことはないが、今季のアーセナルの選手層は昨季までとは一味違うものになっている。

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