
長谷部誠、鎌田大地など、日本人選手たちが活躍したことで知られるドイツのアイントラハト・フランクフルト。
近年タレント発掘に成功しているクラブであり、今季に関してはエジプト代表オマール・マルムシュの活躍が際立っている。
鎌田はフランクフルトでの活躍で、ラツィオを経て今季からクリスタル・パレスでプレーしているがまだ立場を確立できていない。
ここでは、フランクフルトでブレイクした5人の選手と彼らのその後をみてみよう。
セバスティアン・アレル
所属クラブ:レガネス(スペイン)
コートジボワール代表FWのセバスティアン・アレルは、フランス出身だが若手時代はオランダのユトレヒトで頭角を現した選手である。
2017年にフランクフルトへ加入。2年目にブンデスリーガで20ゴール以上に関与する大暴れで、翌シーズンにはウェストハムへと引き抜かれた。
その後、再びオランダのアヤックスで活躍。2022年にはボルシア・ドルトムントへ加入し、ドイツへ復帰している。
ただ移籍直後には精巣がんを発病するという困難に見舞われた。その後克服しシーズン中にカムバックを果たしたが、今夏レガネスへローン移籍している。
ルカ・ヨヴィッチ

所属クラブ:ミラン(イタリア)
セルビア代表ストライカー、ルカ・ヨヴィッチ。母国では強豪レッドスターで育成され、2016年にベンフィカへ引き抜かれた。
2017年にローンでフランクフルトへ。2年目にはブンデスで17ゴールをマークし、完全移籍の後にレアル・マドリーへ高額移籍を果たした。
ただここでは離脱の多さもあって出番が訪れず、2021年の冬にはローンで再びフランクフルトへ。
昨季はセリエAで6ゴールを挙げたものの、ミランでも未だ立場を確立しきれずにいる。
フィリップ・コスティッチ

所属クラブ:フェネルバフチェ(トルコ)
セルビア代表のウィンガー、コスティッチ。若手時代はオランダのフローニンゲンで注目を集め、後にシュトゥットガルト、ハンブルガーとブンデスのクラブを渡り歩いた。
2018年にローンでフランクフルトへ加入。初年度から主力として活躍し、利き足と同じ左サイドから多くのチャンスを生み出した。
完全移籍して以降も毎シーズンのようにアシストを量産。その後はELのタイトルを置き土産に、2022年にユヴェントスへと去っていった。
セリエAでは2シーズンにわたって活躍したが、今夏就任したチアゴ・モッタ監督の構想外となりフェネルバフチェへローン移籍した。
アンドレ・シウヴァ

所属クラブ:RBライプツィヒ(ドイツ)
ポルトガル人のストライカー、アンドレ・シウヴァ。母国の名門、ポルトで育成された選手であり、1シーズントップチームで活躍した後、ACミランに引き抜かれた。
ただ初年度は新たな環境で苦戦を強いられ、ローンで放出されることに。2019年にフランクフルトへ貸し出されると、ここで大きくブレイクした。
ブンデスリーガでは初年度から2桁ゴールをマーク。
以降はゴール数が減少しており、2021年に移籍したRBライプツィヒ、昨季ローンで加入したレアル・ソシエダでも期待されたほどの結果は残せていない。
ランダル・コロ・ムアニ

所属クラブ:PSG(フランス)
PSGでプレーするコロ・ムアニは、もともとはナントのユース出身という選手だ。
3部リーグへのローン移籍の後にトップチームで活躍するようになり、2022年にフランクフルトへフリーで加入。
ブンデスリーガでは初年度からいきなりゴール・アシストの両方で2桁をマークし、その名を知られるように。
その後わずか1シーズンでPSGへ高額移籍を果たした。
ただPSGではこれまで絶対的な主力にはなりきれず、現在は退団の可能性が報じられている。