
世界最速で2026年W杯の予選を突破した日本代表。
6月には予選の残り2試合を戦うが、森保一監督は、2001年以降生まれとなるパリ五輪世代の若手を招集すると伝えられている。
ここでは、初招集されうるパリ五輪世代の海外組選手をピックアップしてみた。
佐野航大
オランダ1部NEC所属、21歳MF
米子北高校を経て、ファジアーノ岡山でプロになると、若くして欧州に飛び込んだ秀英MF。
中盤の幅広いポジションでプレーできるユーティリティ性も持ち味で現地の評価も高い。兄はドイツのマインツで活躍する佐野海舟。
チェイス・アンリ

ドイツ1部シュトゥットガルト所属、21歳DF
アメリカ人の父、日本人の母を持つ大型ディフェンダー。尚志高校からJリーグを経ずに、ドイツに渡った。
今季はブンデスリーガとUEFAチャンピオンズリーグでデビューを果たすなど一躍注目の若手に。ただ、年明け以降は怪我もあり、トーンダウン。オーストリアのレッドブル・ザルツブルクへの移籍も浮上している。アメリカ代表が狙っているとも噂されているが。
斉藤光毅

英2部QPR所属、23歳FW
マンチェスター・シティと同じシティ・フットボール・グループのロンメルが保有する小柄なウィンガー。パリ五輪では10番を背負った。
今季からプレーするイングランドでも切れ味鋭いプレーで愛される存在になり、漢字の名前入りユニフォームも限定発売された。期待の左ウィングだが、シーズン終盤は肩の怪我で欠場しただけに状態が懸念される。
松木玖生

トルコ1部ギョズテペ所属(サウサンプトンが保有)、22歳MF
パリ五輪でも主力としての活躍が期待されていたが、海外移籍に伴い、メンバーから外れた。
青森山田高校時代から期待されてきた大物レフティは、トルコでも活躍しており、来季はブンデスリーガ移籍が噂されている。
小久保 玲央 ブライアン

ベルギー1部シント=トロイデン所属、24歳GK
鈴木彩艶が不参加となったパリ五輪で守護神を務め、『国防ブライアン』との異名も話題になった。
今季は彩艶の後釜として、シント=トロイデンに加入すると、33試合に出場。守備に苦しむチームで55失点を喫したが、窮地を救うセーブを見せるシーンもあったのも確か。
坂本一彩

ベルギー1部ウェステルロー、21歳FW
昨季、J1のガンバ大阪で10ゴールとブレイクすると、今年1月にレンタル移籍したベルギーでも得点を量産している新鋭アタッカー。
加入後18試合で6ゴールは立派で、後半戦の起爆剤になった。173cmと小柄でシャドーでも起用できる。
平河悠

イングランド2部ブリストル・シティ所属、24歳FW
快足アタッカーはパリ五輪で負傷したものの、昨夏に町田ゼルビアから英国に渡った。
適応が必要だったこともあり、また絶対的な存在にはなっていないが、「とんでもない選手になるかもしれない」、「規律正しさや仕事への取り組み方は究極のプロフェッショナル」とブリストル監督は大絶賛。両サイドでプレーできるのも強みか。
福田師王

ドイツ1部ボルシアMG所属、21歳FW
日本代表DF板倉滉にもかわいがられる期待のストライカー。神村学園高から期待を集めており、Jリーグを経ることなく、渡独した。
今季前半戦はトップチームで出場機会がなく、冬のレンタル移籍が噂されていたが、1月にブンデスリーガ初ゴールをマーク!身長は178cmほどだが、スピードと跳躍力は現地でも高く評価されている。
山田楓喜

ポルトガル1部ナシオナウ所属、23歳MF
パリ五輪に出場した技巧派レフティ。今年1月にクリスティアーノ・ロナウドの古巣でもあるナシオナウに移籍すると、先日には初ゴールもマークした。
左足の一発があり、希少なフリーキッカーにもなれる存在だが、果たして。
三戸舜介

オランダ1部スパルタ所属、22歳FW
パリ五輪にも出場した小柄なアタッカー。今季はリーグ戦29試合でチーム2位となる5ゴールを叩き出している。
現地でも「スパルタでの懐疑論を慎重に払拭しつつある。チーム史上最高給料の彼は、左ウイングとして自分の居場所をロッテルダムで見つけつつあるようだ」と評価上昇中。ちなみに、年俸は55万ユーロ(8945万円)ほどとされている。
パリ五輪世代ですでに代表経験があるのは、久保建英、鈴木唯人、鈴木彩艶、藤田譲瑠チマ、細谷真大、関根大輝(出場はまだなし)ら。
また、ロス五輪世代(2005年以降生まれ)になる後藤啓介、塩貝健人、小杉啓太らは除外した。