2024年の戦いを終えた日本代表。2026年のW杯に向けたアジア最終予選では5勝1分とグループCの首位を独走している。
そうしたなか、『ESPN Asia』は、「日本代表は森保一監督のW杯優勝という大胆な目標にどれだけ近づいているのか」という特集を伝えていた。
「圧倒的な強さを見せつけたサムライブルーは、早ければ来年3月にW杯出場権を獲得できる。しかし、W杯出場は今や日本にとって最低限の条件だ。
ヨーロッパや南米以外で世界王者に輝いたチームはないが、森保監督の(W杯優勝を狙うという)発言は必ずしも的外れではなかった。日本は現実的な優勝候補になり得るか。4つの要素に基づいてその可能性を評価する。
1、スタメン
日本の最強ラインアップは、世界最高の選手たちに匹敵できるか。近年、日本はヨーロッパに拠点を置く選手のみで構成された先発イレブンを誇ってきた。違いは、今では彼らが単に登録されているだけでなく、多くの選手が非常に有名なリーグで目立っていることだ。
クラブレベルでの地位という点では、日本は明らかにアルゼンチン、フランス、スペイン、イングランドなどのレベルには達していないが、それほど遠くはない。そして、実際に証明されているように、重要なのは単にスター選手が多くいることではなく、チームとしてどのように機能するかということである。
2、選手層
これはおそらく、日本がまだ最も欠けている部分だろう。
今回招集されなかった選手を見ると、森保監督の手腕を本当に向上させられるのは、負傷で欠場した上田綺世、伊藤洋輝、冨安健洋だけだ。
38歳の長友佑都はJリーグで好調を維持しているものの、代表に残っているという事実は、控え選手として頼れる選手がいないことを示唆している。
選手層問題は、サムライブルーにとって馴染みのないものではない。先発メンバーの枠が固定されているポジションがあり、その結果、日本代表を次のレベルに引き上げる可能性のあるポジション争いが減ってしまう」
「3、監督
森保監督はかつて意見を二分していた。しかし、失敗から学んだようだ。非常に攻撃的な三笘薫と堂安律をウイングバックとして起用して以来、彼は慎重さを捨てている。
遠藤航と守田英正もボールを保持しているときはいつでも前進するため、サムライブルーは事実上7人の攻撃的選手でプレーすることになる。さらに板倉滉や町田浩樹のようなセンターバックがピッチを駆け上がる。後者はインドネシア戦で南野拓実のゴールに大きく貢献した。
この冒険的なアプローチは、オーストラリアやサウジアラビアといったより互角の相手と対戦した時も続いているが、森保監督がヨーロッパや南米のトップチームに対してもこれほど気楽な姿勢を保ち続けるかどうかは、時が経てばわかるだろう。
4、メンタル
それがより顕著な国民文化に由来するものであることを考えれば、日本サッカーは常に敬意と謙虚さをアイデンティティとしてきた。
しかし、本当に一流になるためには、ある程度の冷酷さも必要なのかもしれない。雑種的な部分も。あるいは、勝利と敗北の分かれ目となりうるときに、黒魔術に訴える能力も。
謙虚なチームだからといって、どのチーム相手にも勝てると実際に信じるのを妨げてはならない。試合前にそれを表現していなくても、ピッチに出たらそれを示すべきだ。
これまでのアジア予選でのプレーから、変化の兆しが見える。彼らのプレーには威勢がある。いい意味で、少し傲慢さが感じられる。中国を7-0で破り、インドネシアから4点を奪った時、結果がすでに疑いようのない状況だったにもかかわらず、彼らは冷酷だった。まるで、アクセルから足を離すことが、相手に対する最大の無礼であるかのようだった」
W杯優勝という目標に向けて着実に進化していると評価しているようだ。
そのうえで、「W杯優勝はまだ一歩遠いが、(2026年大会では)初の準々決勝進出は必須。