
日本代表は10月のワールドカップ・アジア最終予選、10日(木)にサウジアラビアとアウェイで、15日にオーストラリアとホームで対戦する。
招集メンバーは10月3日に発表されるが、9月のメンバーの中で今回は外れそうな選手の一人が浅野拓磨だ。
浅野は所属のマジョルカではここ2試合ベンチ外。地元メディアによれば、筋肉系の怪我を抱えているという。
この夏ボーフムからマジョルカへ加入した29歳のFWは、今季開幕から6試合連続出場(うち先発が4試合)。まだゴールこそ決められていないものの彼らしいプレーを随所に披露している。
大一番で結果を残すことが多い浅野は日本代表でも貴重なタレント。しかし、現在の状況からすると今回のメンバーから外れることは濃厚とみられる。
そこで、浅野の代わりにメンバー入りする可能性がある、「今が旬」の4人のFWを紹介する。
古橋亨梧

29歳/セルティック所属
まずは、セルティックで輝きを取り戻しつつある古橋亨梧。
28日のセント・ジョンストン戦で2ゴールを決めた29歳は、CL初戦のスロヴァン・ブラチスラヴァ戦でも前田大然とのアベックゴールを記録するなど好調さを見せている。
最後に日本代表へ呼ばれたのは2023年11月だがそれ以前はコンスタントに招集されており、周囲との連係や森保ジャパンへの順応などは問題ないはず。
今回はサウジ、オーストラリアといった強豪との対戦であることを考えると、計算が立ちやすい古橋は筆頭候補の一人だろう。今週のCLドルトムント戦でのプレーにも注目だ。
大橋祐紀

28歳/ブラックバーン所属
大橋祐紀は現在、欧州でもっとも好調な日本人FWの一人だ。
今年7月にサンフレッチェ広島からイングランド2部のブラックバーンへ移籍すると、開幕戦で途中出場からいきなり初ゴール。
湘南ベルマーレと広島で鍛えられた動きの質と量に、エリア内での狡猾さと決定力を備える大橋。さらに、日本代表が9月シリーズで採用した3-4-2-1のシステムではトップとシャドー両方のポジションで持ち味を発揮できる。
前回のバーレーン戦、浅野が途中出場で起用されたのがシャドーだったことを考えても、現在のチームに大橋がハマる可能性は高い。
町野修斗

25歳/ホルシュタイン・キール所属
2022年のカタールワールドカップ、当初メンバー外だったが中山雄太の怪我により追加招集された町野修斗。
残念ながら本大会で出場機会は訪れなかったものの、22歳で世界最高峰の舞台を経験したストライカーはその後、着実に階段を上り続けている。
所属の湘南ベルマーレで実績を残し、2023年夏にドイツ2部のホルシュタイン・キールへ移籍。1年目の昨季は5ゴールを決めたほか、ロングスローを含む多彩な能力を発揮してチームの1部初昇格に貢献した。
迎えた今季のブンデスリーガでは、開幕5試合で4ゴールを記録。特に先週末、フランクフルトを相手に決めた2ゴールは森保一監督への大きなアピールになったに違いない。
山田新

24歳/川崎フロンターレ所属
最後は、もしかしたら浅野ではなく1歳年下の細谷真大に代わって呼ばれるかもしれない、Jリーグで今もっとも旬な点取り屋。
大卒2年目の山田新は、前節のアルビレックス新潟戦で2ゴールを決めたことにより、ついにシーズン14ゴールへ到達。レオ・セアラ、アンデルソン・ロペス、ジャーメイン良に次ぐJ1得点ランキング単独4位に浮上した。
今季は持ち前の爆発的なスピードに加え、力強さ、ポストプレー、プレー精度、動き出し、ヘディングとあらゆる面で進化を遂げている。先日川崎フロンターレを退団した元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスも山田の能力を高く評価する一人だ。
タイプ的に浅野や細谷の直接的なライバルと言える24歳。新潟戦をスタジアム観戦していた森保監督の目に今の山田はどのように映っていただろうか。