石田ひかりは昭和終期から平成にかけて活躍。1986年にドラマ『妻たちの課外授業II』(日本テレビ系)でデビューを果たし、1992年にNHK連続テレビ小説『ひらり』で、1993年には木村拓哉の名演技が話題となった『あすなろ白書』(フジテレビ系)でそれぞれヒロイン役を務めた。その人気ぶりはとどまるところを知らず、1992年から2年連続でNHK紅白歌合戦の司会にも抜擢。
一方、姉に当たる石田ゆり子は1988年に『海の群青』(NHK)で女優デビュー。当時は先にデビューしたひかりの方が知名度も高く、「石田ひかりの姉」と揶揄された。
そんな石田姉妹の立場が逆転したのは、2016年のこと。
同じく平成で大逆転した姉妹と言えば、荻野目慶子・洋子の2人だ。妹の洋子は1984年にソロ歌手としてデビューし、翌年には7枚目のシングル『ダンシング・ヒーロー(Eat You UP)』がオリコン週間5位へ。
一方、姉の慶子は1977年の映画『獄門島』で子役デビュー。1994年には映画『忠臣蔵外伝・四谷怪談』で伊右衛門をお岩から奪う役どころを演じるなど数々の作品に出演。主演作品や話題作への出演は多くないものの、助演女優賞を獲得し、“魔性の女”の呼び名で実力派女優として不動の地位を獲得。15枚目シングル『スターダスト・ドリーム』以後ヒット曲に恵まれず、2001年の結婚を機に活動休止状態だった洋子とは対照的になっていった。
再逆転したのは2017年。
5月1日には新元号が施行され、新しい時代を迎える。人気格差が嘆かれる有村藍里・架純姉妹や広瀬アリス・すず姉妹も令和で逆転劇があるかもしれない。