中国のオンライン旅行プラットフォームが発表した報告書によると、今年のメーデー連休は、自然の景勝地がその行き先の筆頭となっています。ハイキングやサイクリング、キャンプなどのアウトドアの魅力が再認識され、また旅行写真や博物館ツアー、文化ツアーなど、ディープな体験ができる楽しみ方が観光客に人気を集めています。

晩春から初夏は、アウトドアに最も適した季節で、ハイキングや登山、ダイビング、サイクリング、キャンプなどのアウトドアスポーツに再び注目が集まっています。中国の旅行サイト「馬蜂窩(マーフォンウォー)」のデータによると、ハイキングや登山の人気は300パーセント上昇しています。中でも東部の山東省は、ハイキングや登山、各種マリンスポーツを同時に楽しめることから、メーデー連休のアウトドア旅行で最も人気の省となっています。

また、博物館ツアーや文化ツアーの人気も好調を維持しています。現地のガイドの案内や説明を聞きながら、古代遺跡や古代の人々と対話するような体験ができるディープな文化観光を好む観光客が増えています。中国のオンライン旅行会社最大手「シートリップ」のレポートによると、メーデー連休期間中の古代建築物ツアーや博物館ツアーを含む文化ツアーのガイドの予約数は前年比で20%近く増加しました。

旅行サイト「途牛旅遊網」のデータでも、故宮博物院や中国国家博物館(共に北京市)、南京博物院(東部の江蘇省南京市)、蘇州博物館(同省蘇州市)、揚州中国大運河博物館(同省揚州市)などは、個人手配旅行やドライブ客に人気のスポットとなっています。

メーデー連休中のシートリップの現地ガイドの予約状況を見ると、博物館見学関連の観光プランの予約件数が前年比14%増加しており、陝西歴史博物館、北京国家博物館、三星堆博物館(南西部の四川省広漢市)、洛陽博物館(中部の河南省洛陽市)、湖北省博物館(中部の湖北省武漢市)が特に人気となっています。中でも、三星堆博物館のメーデー連休中の入館予約件数は前年比で約3割増加しました。また、古代建築物見学関連の観光プランの予約件数も前年比27%増加しており、秦始皇帝陵博物院(北西部の陝西省西安市)、故宮博物院、恭王府(北京市)、雲岡石窟(中部・華北地域の山西省大同市)、平遥古城(同省晋中市平遥県)が人気だということです。(提供/CRI)