2024年5月27日、韓国メディア・アジア経済は「最近の韓国のMZ世代(1981~2012年生まれの若者)の間では日本の雰囲気、文化、グルメなどのソフトパワーがポジティブに受け入れられ、日本への好感度が上がっている」と伝えた。円安が続き日本旅行をする人が増え、日本のアニメーション映画もヒットしており、「日本文化・コンテンツの消費は個人の選択であり好みの問題だという認識が強くなっている」という。
日本政府観光局(JNTO)によると、今年1~4月に日本を訪れた外国人観光客は1160万600人で、このうち韓国人は299万9800人と集計された。国・地域別で最も多く、このペースでいくと今年の訪日韓国人観光客は1000万人を突破すると予想されている。
韓国の映画館では日本のアニメーション作品が人気を博している。映画振興委員会の月別興行収入ランキングを見ると、2月に「『鬼滅の刃』絆の奇跡、そして柱稽古へ」が5位に入り、累積観客動員数49万7320人を記録した。今月15日に公開された「劇場版ハイキュー!!ごみ捨て場の決戦」は4位で、23日現在、42万5378人を動員している。
20代、30代を中心に、日本に対する敵対感情は低くなり、好感度が高くなっているという。
特に「日頃から日本の感性が好きだ」という人は20代が55.6%、30代が50.8%、40代が30.0%、50代が24.4%と集計された。日本に好感を抱く理由(重複回答可)は、「文化コンテンツに興味があるから」(46.5%)、「特有の雰囲気が好きだから」(40.8%)、「日本食が好きだから」(36.5%)の順となっている。
仁荷(インハ)大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は「20~30代はSNSの利用が多く、キャラクターやコンテンツを多く消費するため、感性的な部分が日本文化とよくマッチする」と話しているという。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「自分は日本の感性、商品が好き。それだけだよ。
一方で、「MZ世代が拒否感を持たずに日本のものを楽しめるのは、数多くの先祖の血と涙と苦痛があったからだということを知っておかねばならない」といった声も見られた。(翻訳・編集/麻江)