2025年2月13日、中国メディアの環球時報は、中国が開発を進める時速1000キロのスーパー高速鉄道についてブラジルメディアが注目したと報じた。
記事はブラジル誌「フォーラム」のウェブサイトが11日に発表した文章を紹介。
そして、「超高速低真空管道磁浮交通システム」を正式名称とするこの「飛行列車」がすでに試験走行段階に入っていると指摘。昨年8月には山西省で走行テストとともに低真空環境におけるシステム統合および検証が行われ、予定された制御曲線に従って航行し、安定して浮上し、安全に停止することに成功したものの、列車の実際の速度は非公開となっていることを紹介した。
また、実用化に向けてまだまだ時間が必要とみられる時速1000キロの「飛行列車」以外にも超高速列車の研究開発が中国では進んでおり「数年前には、中国国産のCF600型磁気浮上式列車が設計時速600キロに達することが報じられた」としたほか、昨年12月に発表された新型のCR450型高速鉄道車両では炭素繊維複合材料やマグネシウム合金を使用して車両の運行抵抗を22%、重量を10%軽減することに成功し、設計時速450キロを実現したと伝えた。
さらに、上海浦東国際空港と上海地下鉄龍陽路駅を結ぶ最高時速430キロのリニアモーターカーも営業運行が始まってからすでに久しく、約7分20秒で30キロの距離を走破していると紹介。「商用飛行機の速度を超えるこの列車プロジェクトはまだ初期段階にあるものの、進行中のテストは、中国が高速輸送技術におけるリーダーシップを強化し続ける姿勢を反映している」と評した。(編集・翻訳/川尻)