中国の広西師範大学出版社から出版された伝記「天地立人」が広く評価されている。この本の著者は中国の有名なエッセイストの徐迅雷氏。
徐氏の近年の代表作「天地立人」は長年にわたる人物評の集大成といえる。本書に収録されたエッセイは国際的に著名な人物から中国国内の重要人物まで64人に及ぶ。その中には、徐氏の人生や考え方にさまざまな影響を与えた日本人も含まれている。池田大作氏、稲盛和夫氏、坂本龍一氏、小島康誉氏の4人だ。
徐氏はレコードチャイナのインタビューで、中国で1985年に池田大作・トインビー対談「21世紀への対話」が出版され、たちまちセンセーションを巻き起こし、大学生だった自身に大きな影響を与えたと語った。

稲盛和夫氏は企業家であると同時に哲学者であり、精神的な象徴として多くの中国人から尊敬を集めている。
坂本龍一氏について、徐氏は「中国で多くの伝説があり、人生で音楽制作という一つのことに専念した人。このような人生哲学は中国のアーティストの手本になる」と述べた。
小島康誉氏に関する文章は、この本の中で最も長い章の一つだ。徐氏は漢代の絹織物「五星出東方利中国」が中国の国宝であることは知っていたが、この国宝の由来は知らなかったという。

徐氏は、本書を通じてポジティブな影響を与えた人々の物語を紹介し、これらの物語を通じて日中両国民の相互理解と友好を促進したいと語った。(取材/SJ)