「2025中関村フォーラム」年次総会が3月27日から31日にかけて開催された。ハードコアなテクノロジーのお披露目の場となったほか、スマートな先端分野が披露される重要な場ともなった。
今年の会場の各所では、100台以上のロボットがコーヒーや茶を入れたり、会話したり、字や絵を書いたり、親切なサービスを提供したりと大活躍。SF映画のようなシーンが現実となり、多くの人を魅了した。

ロボット産業は人工知能(AI)や先端製造、新材料といった先端技術を駆使している。その研究開発や製造、応用は一つの国のテクノロジーやイノベーション、先端製造業の実力を反映しており、新たな質の生産力発展のカギでもある。
中国のロボット産業は近年、爆発的成長を遂げ、技術的ブレークスルー実現、応用シーンの拡大、世界における競争力の向上などが顕著な特徴となっている。業界関係者の多くは、今年は人型ロボット商業化・量産元年になると見ている。北京銀河汎用機械人(ロボット)創業者の王鶴(ワン・ホー)最高技術責任者(CTO)は年次総会会期中、「手を携えて、今年を人型ロボットの生産力元年にし、人型ロボットが本当の意味で人間のアシスタントになるよう取り組もう」と強く呼び掛けた。
今回の年次総会では、ロボットが多くの人の視線を釘付けにしたほか、エンボディドAIや量子テクノロジー、メタバースといった未来産業の要素も至る所で存在感を示した。注目度の高いテクノロジーテーマにスポット当てた平行フォーラムが、5日間で60回開催された。重要テクノロジー成果の展示、展覧やテクノロジー・イノベーション人材のプロスペクティブな講演、重大テクノロジープロジェクトの調印を通して、未来テクノロジーの青写真がはっきりと描き出された。

年次総会で発表された「未来産業の新たな競争の場研究報告」に掲載されている「2025年未来産業の競争の場のトップ10」には、汎用AIや高度化された自動運転、民間宇宙飛行、人型ロボット、低空域飛行活動による経済形態「低空経済」、細胞・遺伝子治療(CGT)などがランク入りしている。
中国電子情報産業発展研究院・未来産業研究センターの蒲松涛(プー・ソンタオ)所長は、「どの競争の場も発展に一定の時間がかかる。