2025年6月3日、中国のポータルサイト・捜狐に「名探偵コナン」の空手の女王・毛利蘭(もうりらん)が臆病になる瞬間について紹介した記事が掲載された。
記事はまず、「『名探偵コナン』の世界において、毛利蘭は多くの人々から『女戦士』として認識されている。
続けて、「幽霊や怪異といった超常的な出来事が絡むと、蘭の勇敢さは一瞬で消えてしまう。あるエピソードでは、蘭たち一行が、幽霊が出るとうわさされる古びたアパートを訪れる。アパートに足を踏み入れた瞬間から、陰気な空気が漂い、薄暗い照明、きしむ扉や窓が、恐怖の雰囲気を演出していた。蘭はコナンの腕ををしっかりとつかみ、体を小さく震わせながら、不安げな目で辺りを見回していた。奇妙な音が聞こえるたびに、彼女は驚き『やっぱり帰ろうよ』と口にしていた。その時の彼女には、犯人に立ち向かう時のりりしさはなく、ごく普通の女の子が恐怖に震える姿と何ら変わらなかった」と言及した。
また、「あるエピソードでは、海に潜りに行った際、蘭がゆっくりと深海に潜っていく場面が描かれた。周囲は青く薄暗くなり、さまざまな海の生き物たちが泳ぎ回る。その時、暗闇の中から巨大なサメが姿を現した。
さらに、「感情面においても、蘭は時に臆病な一面を見せことがある。特に、工藤新一(くどうしんいち)に対する思いに向き合う際には、しばしば迷いや慎重さが見られる。思いを伝えることによって2人の関係が壊れることを恐れ、また新一の気持ちが自分と同じではないのではないかという不安が、彼女をためらわせるのである」と論じた。
そして、「蘭は、生まれながらの無敵ヒロインというわけではない。特定の状況下では、誰しもが持つ臆病な一面を見せることもある。こうした『臆病になる瞬間』は、彼女の魅力を損なうどころか、むしろそのキャラクター像をよりリアルで多面的な存在として際立たせ、視聴者は彼女の強さの裏にある柔らかく繊細な心に気づくことができるのだ」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)