安徽省量子計算工程研究センターによると、中国が独自開発した第3世代超伝導量子コンピューターの「本源悟空」は2024年1月6日の稼働開始以来、143の国と地域のユーザーのために50万回以上の量子計算を実行しました。全世界からのアクセスは2900万回を突破し、中国が自主開発した量子計算能力サービスの記録を更新しました。
「本源悟空」は本源量子計算科技(合肥)が自主開発したもので、基礎研究分野から流体力学、バイオ医薬、フィンテックなどの産業シーンに関する量子計算任務に対応しています。データによると、「本源悟空」の海外ユーザーとしては、米国とカナダからの訪問回数が上位にあり、うち米国からの訪問数が1位です。
中国の科学研究チームは2024年10月、「本源悟空」を頼りに世界最大規模の量子計算による流体力学シミュレーションを実現しました。今年5月には、本源量子研究チームが「本源悟空」量子コンピューターの実機を利用する分子ドッキング予測アプリケーション、薬物毒性予測アプリケーション、薬物相互作用予測アプリケーションなどを打ち出し、新薬の開発や設計に関するより迅速かつ正確な手法を提供しています。
また、「本源悟空」が50万回以上の量子計算を実行したことは、中国の自主開発による量子計算能力が「利用可能」の段階から「規模化応用」の段階に入ったことを意味しており、中国は国際的な量子計算分野で重要な役割を果たすようになったと見なされています。(提供/CRI)