新疆の火焔山で低空飛行体の灼熱試験、「熱経済」の年間生産額が100億元突破―中国 (2025年7月8日)

中交火焔山自動車検査有限公司の于勝利（ユー・ションリー）常務副社長は5日、「今後さまざまな種類の低空飛行体が火焔山周辺でテストを行うケースがますます増え、一種のトレンドとなるだろう」と述べた。于副社長によると、同社の試験場で中国初となる低空飛行体用高温乾燥環境検査テスト空域が運用開始された。テスト空域は新疆ウイグル自治区トルファン市の火焔山付近で、低空飛行体関連企業がこの場所で初のテストを行った。中国では「低空経済」（低空域飛行活動による経済形態）が急速に発展しており、新型ツールである低空飛行体はその性能について厳しいテストと検証を経る必要がある。于副社長は「高温や極寒といった環境でのテストに合格することは低空飛行体の安全性を保証する上での重要な要素だ。関連テストの結果は低空飛行体製品を最適化するための科学的な下支えを提供する」と述べた。トルファン市は日照時間が長く、日差しが強く、降水量も少なく、過去には52．2度の超高温を記録して中国の最高気温記録を更新したこともある。火焔山付近のエリアでは夏の地表温度が80度に迫る。于副社長は「トルファンはこれまでも高温乾燥環境下における自動車のテストにとって理想的な場所だった」と指摘した。高温試験産業では、トルファンに中国最大の極限環境自動車検査拠点が建設されており、これまでに中交火焔山や中国自動車技術研究センターなどが進出し、年間延べ5000台以上の車両がテストを受け、関連産業の年間収益は2億元（約40億円）を超えている。トルファン市は高温資源を生かし、高温試験、特色ある農業、文化観光・ヘルスケアをカバーする多様な「熱経済」産業体系を構築し、「熱経済」の年間生産額は100億元（約2000億円）を突破し、3万人を超える雇用を生み出した。同市は海外市場の開拓も計画しており、国際的な影響力を持つ「熱経済」モデル区の構築を目指している。（提供/人民網日本語版・編集/KS）

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