中国メディアの環球時報は16日、「アルゼンチンで中国武術が流行している」とするアルゼンチンメディア、ラ・ナシオンの記事を紹介した。
記事はまず、「20年前、中国武術は(アルゼンチン)国内ではほとんど知られていなかった。
そして、中国で全国王者に複数回輝き、現在はアルゼンチンの武術クラブで師範を務めるチェン・ミン氏の話として、「数千年の歴史を持つ中国の伝統武術は、他の武術とは異なり、身体的、技術的、芸術的、そして哲学的な側面が融合している。戦闘や護身術だけでなく、ボディーランゲージやバランス、呼吸、内面の鍛錬も重要だ」と伝えた。
記事によると、アルゼンチンにおける武術の発展は紛れもない事実だ。ほぼすべての州に武術学校があり、国内・国際大会が開催され、この競技の普及に尽力する熱心なコミュニティーが存在する。「この成長の鍵を握っているのがアルゼンチンの華人コミュニティーで、文化のルーツを伝え、その普及を惜しみなく支援してきた。この文化間の懸け橋の一員であることを誇りに思う」とチェン氏は語る。
記事は、アルゼンチンで武術がブームを迎えている一例として、6月にリバープレート・アスレチッククラブで開催された全国中国武術選手権を挙げ、「この大会は、この地域にとって画期的な出来事となった」とし、チェン氏によると、全国各地の学校、コーチ、家族、そして練習生らの努力の成果で、開会式では、演武のほか、獅子舞や龍舞なども披露されたと伝えた。(翻訳・編集/柳川)