中国証券報は17日、韓国の投資家が中国資産への配分を増やしているとする記事を掲載した。
記事はまず、韓国で証券預託や決済業務を担う韓国預託決済院(KSD)の最新データによると、15日時点で、韓国の投資家による中国本土と香港の株式市場での累計取引額は54億ドル(約7992億円)を超え、中国市場は韓国の投資家にとって米国市場に次ぐ第2の海外投資先となっていると伝えた。
記事によると、コア資産をより好む欧米の機関投資家と比べ、韓国の投資家はテクノロジー成長企業や新興産業企業などマーケットのホットスポットを追う傾向が強い。香港市場では小米(シャオミ)Wや比亜迪(BYD)などが主なターゲットとなっている。セカンダリー上場の寧徳時代新能源科技(CATL)や泡泡瑪特(ポップマート)も韓国の投資家に人気だ。中国A株市場ではChinaAMC CSI Robot ETFが、韓国の投資家にとって中国ロボット産業への配分における重要な経路となっている。
記事によると、香港株式市場は年初来好調に推移している。16日時点でハンセン指数は約22%上昇し、世界で最も活発な主要株価指数の一つとなっている。中国の大手投資銀行、中国国際金融のアナリストによると、香港株は今年上半期に世界の市場の中でも好調なパフォーマンスで予想外の回復力を見せた。その一方で、韓国株式市場は1~5月に全般的に低迷した後、大きく反発した。世界のマネーが関税政策による不確実性に直面する中、中国資産が韓国マネーの海外投資配分における重要な方向の一つとなっている。(翻訳・編集/柳川)