中国内蒙古自治区のフフホト市では最近、連日の豪雨による冠水に見舞われ、周辺の都市と農村の安全が脅かされています。緊急救援隊は排水ロボットなど多くのハイテク装備を携えて冠水対策に参加しました。
同市トクト県大黒河の冠水区域では国家石油・ガスパイプライン緊急救援センターに所属する廊坊チームが初めて排水ロボットを使用しました。このロボットは1時間当たりの排水量が1000立方メートルに達し、オペレーターはリモートコントロールで作業を行うことができ、2023年に河北省涿州市で水害が発生した際に救援者が装備を着用して作業エリアに入った当時の救援方法に比べ、より効率的で安全です。
冠水現場では排水ロボットのほか、伸縮アームを備えた高出力の機械式排水車、5Gと衛星通信のデュアルチャンネルを備えた指揮キャビンなどの「ブラックテクノロジー」といわれる先端装備も備わっています。これらの装備は複雑な環境下でスタッフの安全な作業を効率よく支援することができます。

廊坊チームはスタッフ37人、救援車両10台、装備127台を出動させ、17日の午後までに累計20万立方メートルの排水を行いました。今回現場に集まった11の救助隊による総排水量は1時間当たり8700立方メートルに達しており、排水作業は現在も続けられています。(提供/CRI)