2025年9月2日、中国のポータルサイト・捜狐に「『名探偵コナン』烏丸蓮耶(からすまれんや)の候補も3択、最も有力なのは誰か?」と題した記事が掲載された。

記事は、「周知のとおり、烏丸蓮耶は『名探偵コナン』における最大の黒幕であり、黒ずくめの組織のボスである。

現在ネット上では、烏丸に関するさまざまなうわさが広まっており、人々が少なからず影響を受けている。まず確認しておくべきなのは、烏丸の正体はまだ明かされていないということだ。従って『〇〇が烏丸蓮耶だ』と断定する説は誤りである。とはいえ、作中には烏丸である可能性が疑われる人物が3人登場している。これは『名探偵コナン』おなじみの3択パターンであり、黒ずくめの組織のNo.2のラムの正体が明かされる前にも使われた手法だ」と説明した。

その上で、「まず第1の候補は呼吸器を着けた老人である。この老人は高級車に乗って登場しており、車中で警察を憎むような発言をしている。見るからに善人とは言えない人物だ。さらにこの老人は、幼児化したメアリー・世良(せら)を見分け、彼女がAPTX4869を飲んだことも知っているかのように『まるで夢を見ているようじゃわい』と語っている。莫大(ばくだい)な財産を持ち、車中でも呼吸器を必要とするなど、さまざまな点が烏丸の特徴と一致している」とした。

次に、「第2の候補もまた老人であり、手に杖を持ち、黒い鳥を連れている。この老人はかつて、江戸川(えどがわ)コナンのネット記事が表示された携帯電話を杖でたたき壊している。

さらに、安室透(あむろとおる)にコナンを調べるよう電話で指示したこともあるため、烏丸ではないかと疑われている」と述べた。

そして、「第3の候補はラム編で登場した黒塗りの赤ん坊だ。謎の老婆にベビーカーで押されて登場し、漫画では2度姿を見せている。かつて、黒ずくめの組織の依頼を受けていたCGクリエイター・板倉卓(いたくらすぐる)の日記には、ベルモットの背後で猫の鳴き声したと書き残されていた。しかし多くの読者は、この鳴き声は実は赤ん坊のものであり、APTX4869を飲んで幼児化した烏丸ではないかと推測している」と紹介した。

一方で、「この3人はいずれも不合理な点を抱えている。第1の呼吸器の老人に関しては、あまりに露骨すぎて、原作者・青山剛昌氏があえて読者に『この人物こそ烏丸だ』と思わせているかのようである。黒幕である烏丸の正体は必ず大きな謎に包まれているはずだ。従って呼吸器の老人は羽田浩司(はねだこうじ)の父・康晴(やすはる)である可能性が高い」と論じた。

また、「第2の杖の老人は、安室に命令を下した点が不自然である。通常であれば、烏丸が直接安室と接触することはないはずだ。従ってこの杖の老人は、おそらく大岡紅葉(おおおかもみじ)の祖父、すなわち元首相であると考えられる。

最後に黒塗りの赤ん坊だが、彼を烏丸本人と推測するのは無理があるだろう。最終的なボスが幼児化しているなど、あまりに現実味がないからだ」とし、「現時点で烏丸の正体を示す確たる証拠は一切なく、その真の姿を知るには今後の漫画の展開を待つしかない」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

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