2025年9月7日、韓国・国民日報が「ソウルのタクシー運転手が日本人観光客を相手に、明洞(ミョンドン)から弘大(ホンデ)までの料金として4万5000ウォン(約4800円)を請求する様子が日本のメディアで報じられた」と伝え、韓国のインターネット上で波紋を呼んでいる。

記事によると、日本メディアの記者はこのほど、ソウルのタクシーの外国人観光客への違法行為について調査を行った。

記者が観光客を装い、タクシーで明洞から弘大まで移動したところ、通常の約4倍の金額である4万5000ウォンを請求された。タクシー運転手は料金メーターを作動させず目的地まで走行し、車内に掲示する必要のあるIDも隠された状態だったという。

さらに、タクシー運転手は記者に対し、日本語で「1万円でカジノへ連れて行く」「性風俗店を紹介する」などと言って連絡先の交換も求めた。弘大に到着した際には「4万5000ウォンだが、現金で支払えば4万ウォンにしてやる」と告げ、レシートの発行にも応じなかったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「国の恥さらし」「まだまだ先進国までの道のりは遠いね」「韓国は長い時間かけて努力し、国際的地位を築いてきたが、崩れるのは一瞬だ」「こういう人のせいで韓国人全体が悪く言われる。すぐに免許を取り上げてほしい」「必ず摘発して処罰すべき。時代錯誤で恥ずかしい行為。こういう人たちがこの国を滅ぼす」「個人タクシーなら免許取り消し、会社所属のタクシーなら営業停止処分にして厳しく処罰するべき」などと非難する声が続々と寄せられている。

ソウル市は夏の観光シーズンに合わせ、タクシーの外国人への不法行為撲滅の特別取り締まりを100日間にわたって実施している。市は15年に専門の取り締まり班を設け、不当料金の請求やメーター不使用、営業区域外での営業などを摘発している。摘発されれば過料や営業停止などの処分が科されるという。(翻訳・編集/堂本)

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