雲南省は中国でキノコの種類が最も多い省で、すでに確認されている野生の食用キノコは900種類以上に達している。これは中国における食用キノコ品種の91%、世界においては45%を占める数字だ。

雲南省は緯度が低い高原地域に位置し、昼夜の気温差が大きく、湿度が高いため、キノコ類の生長に適している。またその地形は複雑で、山地の森林率は70%以上に達しており、キノコ類の生長に必要な枯れ枝や落ち葉も豊富となっている。

さらに、雲南省では5~10月の降水量が多く、湿度が高くなることで、キノコ類の繁殖が促進される。そして一部のキノコ類と特定の植物は相利共生の関係にある。例えば、マツタケはマツの木の根系と5年以上共生しなければキノコをつくることができない。このような依存型の生態学的地位が分化して、キノコの種類がさらに豊富になっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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