第8回中国国際輸入博覧会(輸入博)が11月5日から10日まで上海市内で開催されます。東レにとっては今回が3回目の出展で、「新材料・新技術・新用途」をテーマに、中国市場における持続可能な発展への貢献をアピールします。
東麗(中国)投資の三木憲一郎董事長は今回の出展コンセプトについて、「中国政府が推進する『新たな質の生産力』と『グリーン転換』という大きな潮流に呼応し、東レグループが掲げる『東レグループ サステナビリティ・ビジョン』の4つの世界像を軸に、特に『循環型社会の実現』に焦点を当てた。未来を見据えた循環経済への取り組みをメインテーマとする『未来エリア』も特設する」と説明しました。
輸入博は単なる展示の場ではなく、技術展示から政策・商談接続までのプラットフォームとして、数多くの外資系企業のブランド力向上と中国事業展開のために重要な役割を果たしています。
三木董事長は、「過去2回の出展では、サプライチェーンの川上から川下までの既存の顧客と潜在的顧客との対話を深め、新たな共同開発の機会が生まれた。特に、持続可能な社会の構築や循環経済関連の技術展示が、地方政府や現地企業の注目を集め、プロジェクト連携への道を開くきっかけになった」と説明しました。三木董事長はさらに、「東レの革新的素材群、例えばリサイクル炭素繊維や高機能樹脂をアピールすることで、中国市場における『技術リーディングカンパニー』としての認知度を高め、現地メーカーとの協業を加速させ、NEV(新エネルギー車)向けの高機能材料の需要拡大に対応した収益機会の創出を期待できる」との展望を示しました。
江蘇省南通市は東レグループの5つの法人がある、グループにとって世界最大かつ最も重要な生産拠点に成長しました。東レは同地でチップ生産から織布、染色、機能性加工までを網羅する一貫生産チェーンを構築し、高性能不織布、先端光学フィルム、家庭用高性能浄水器にまで事業領域を拡大してきました。また、南通経済技術開発区には、繊維分野で唯一の海外の研究所である繊維研究所も設立しました。
東麗酒伊(南通)の秦兆瓊副董事長は、「製品構造全体を見ると、中国での製造業の高度化に伴い、私どもはグリーン発展、スマート化、自動化の分野において、中国全体の発展環境の中で大きな成長を遂げた。中国の製造業はこれらの分野で、世界をリードするレベルにまで到達した。これは私どもが南通に根ざし、中国に根ざし、中国の社会経済発展と共に歩む中で得た大きな成果だ」と述べました。
東レを含む多くの日系企業が中国市場で、「グリーンと技術」という共通言語の下で、新たな価値創造に挑んでいます。持続可能な未来に向けた中日双方の歩みは、単なる経済協力にとどまらず、人と環境が共に豊かになる社会像を探る旅でもあります。輸入博の現場では、その協力による相乗効果がどのように実を結んでいくのか、期待が高まります。(提供/CRI)











