中国・四川省成都市の空港で10日、乗客の女性が降機を拒否したことでフライトが遅延する騒動があった。中国メディアの極目新聞などが伝えた。

騒動があったのは、成都双流空港に駐機していたチベット航空TV9975便の機内。現場で撮影された映像には、女性が乗務員と口論している様子が映っていた。目撃者によると、女性は規定の妊娠週数を超過しているにもかかわらず搭乗し、乗務員が降機するよう説得したものの応じなかった。女性は1時間半後、駆け付けた警察官らによって降ろされたという。

記事によると、女性が機内に搭乗した後、乗務員に「私は妊娠35週を超えているので特別に配慮してほしい。何かあったら責任を取ってもらう」と伝えたことで、規定の妊娠週数を超過していることが判明したとのこと。

チベット航空の担当者は「搭乗当日に妊娠32週未満の場合、医師の診断で搭乗に適さないとされた場合を除いて搭乗可能。妊娠32週以上35週未満の場合は、一定規模以上の医療機関が発行する医療証明書を提出し、誓約書に署名する必要がある。妊娠35週を超える場合は、安全上の問題から搭乗を断っている」と説明した。

中国のネットユーザーからは「(女性の)配慮を求めた後の言葉が、ずいぶん脅迫的だな。何も言わなければそのまま乗れていただろうに」「35週を超えてるのに飛行機に乗るなんて。自分やおなかの子に対してあまりにも無責任。

そのうえ配慮を求めるって」「乗るのはいいけど、特別な配慮を求めたり、何かあった時の責任を航空会社に求めるのは駄目だと思う。どうしても乗りたいなら自己責任」「『当たり屋』行為のレベルがますます高くなっている」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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