台湾メディアの自由時報は17日、「中国の小粉紅(ピンクちゃん。愛国主義的な若者)が集団で精神崩壊を起こし、高市早苗首相をたたいている」と報じた。

記事は、「高市氏の台湾有事をめぐる発言が『小粉紅』たちの精神を次々崩壊させ、日中関係を氷点下にまで落とした。中国政府は国民に対して日本への旅行や留学を控えるよう呼び掛けただけでなく、日本映画まで公開中止となった」とする一方、台湾の中には「日本旅行の絶好のタイミングが来た」と歓喜の声を上げる人もいると紹介した。

その上で、台湾有事をめぐる発言の後も、高市氏の日本での支持率は70%近くに達しており、「中国の威嚇が日本国民の高市早苗への認識に全く影響しないことが明確に示された」と論じた。

一方、「中国では非常に奇妙な『逆転現象』が起きている」と言及。中国のSNS上で「中国の強烈な対応が日本を震撼させた」「日本メディアは中国側の措置が日本の予想を超えたと伝えている」といった内容が注目を集めていることを説明した上で、「中国には平行宇宙が存在するのだろうか?。その中の日本は震え上がっているのだろうか?。それとも中国人は内心日本人の現実の反応と向き合うのを恐れているだけなのか?」と皮肉った。

記事はさらに、小粉紅らがSNS上で高市氏について「破壊的な災いをもたらす」と批判していること、「日本製品を買わない、日本車には乗らない」と声を上げる者や、より過激に「日本車に乗っているやつは気をつけろ」と言う者までいることを例に挙げ、「どうやら小粉紅は文明を放棄し、日本車をたたき壊すつもりらしい」とやゆした。(翻訳・編集/北田)

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