独ドイチェ・ベレの中国語版サイトは24日、「ドイツ企業が中国と手を切り難い理由」とする記事を掲載した。

記事はまず、「中国は数十年にわたりドイツ企業にとって重要な経済パートナーであり続けてきた。

それは今も変わらない。経済・政治関係の変化にもかかわらず、ドイツ産業界は中国から離れることに消極的だ」と伝えた。

記事によると、フランクフルトに本拠を置くレアース(希土類)・商品取引会社トラディウムのマネージングディレクター、マティアス・ルース氏にとって、重要度を増しているレアアースセクターで中国がほぼ完全な優位を占めていることを考えると、中国は依然としてビジネスにとって不可欠だ。

トラディウムをはじめとするドイツの多くの企業にとって、中国は依然としてビジネスを展開する上で適当な場所であり、ドイツ政府は長年にわたり、この立場を全面的に支持し奨励してきた。しかし、習近平(シー・ジンピン)国家主席の下での権威主義的転換が、欧州連合(EU)と中国の関係に変化をもたらした。

ドイツのメルツ首相はこのほど、中国で事業を展開するドイツ企業について「私は彼らと会うたびに、もし何か問題が起きたら、それはあなたたちのリスクだ。どうかわれわれのところに来ないでくださいといつも言っている」と述べた。ドイツのクリングバイル財務相はこのほど、訪問先の北京で、「公正な競争が危険にさらされており、産業雇用も脅かされている」としつつも、「中国について語るのではなく、中国と語らなければならない」と述べて、対話の必要性を強調した。

記事は「ドイツの産業界にとって、中国との関係が容易に切り離せないものであることは明らかだ。それには十分な理由がある」とし、中国が米国を抜いて再びドイツ最大の貿易相手国となったことや、ドイツの産業界は数十年にわたって巨大な中国市場を優先し投資額が高水準を維持していること、ドイツと中国が深く関わっている分野の一つが自動車製造であることを挙げた。

一方で、「ドイツ企業にとって中国は依然として重要な市場であるにもかかわらず、あらゆる方面から財政的な圧力がかかっている」とし、ドイツの中国向け輸出が2019年以降25%減少したことや、中国が電気自動車(EV)の生産を拡大したためドイツの主要自動車メーカーであるフォルクスワーゲン、メルセデス、BMWの市場シェアがここ数年で急低下したことに触れた。

記事は「レアアースのトレーダーであるルース氏のビジネスも中国による厳しい輸出制限の影響を受け、サプライヤーも困惑している。

直面しているのは、中国からリスク回避を求める政治的圧力ではなく、世界的な関税と中国の輸出制限によって高まった市場圧力という冷酷な現実だ」とし、同氏の話として「サプライヤーにとって、これは長年確立してきた調達方法が以前ほど確実に機能しなくなることを意味する。多くの材料は中国以外では入手できないため、私たちは依然として長年の中国のパートナーに依存している。それでもわれわれは中国以外での供給オプションの確立に時間と労力を費やしている」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

編集部おすすめ