高市早苗首相の台湾をめぐる発言に中国が反発し、日中関係が悪化する中、中国のSNS・小紅書(RED)に「今もまだ日本に残っている?言ったらののしられるかもしれない」と題する在日中国人による文章が投稿され、反響を呼んでいる。

日本で仕事をして2年になるという投稿者は、「最近、ネット上で多くの感情的な言論を目にするが、正直に言って私は逆に(そうした言論を)見れば見るほど冷静になっている」と言及。

「感情は感情。生活は生活だ。このような時であるほど、自分が望む生活がどういうものかをはっきりと認識できる」とした。

その上で、「私がここ(日本)に来たのは生活のため、発展(成長)のため、より安定した将来のためであり、『鍵盤侠(キーボードマン。ネットに強気な言葉を書き込む人)』になるためではない。私は人文(技術・人文知識・国際業務)ビザでここに来たが、つまりは長期滞在を考えていて、年老いるまでできるしっかりした仕事を探そうと思っている」とつづった。

そして、「日本は融通が利かないとか、転職が難しいとか言う人もいる。私もそれは否定しない。でも、この融通の利かなさは、突然理不尽な仕事を押し付けられたり、訳も分からず解雇されたりすることがないということも意味している。地道に働けば、着実に前に進むことができる」と日本で働く利点を挙げた。

また、「日本は外国人を歓迎しないと言う人もいるが、私はただの労働者だ。私がより強く感じるのは、(日本では)きちんと働きさえすればチャンスがもらえるということだ。

国同士がどんなにもめていても、それは上の人たちの話。私たちのように下で働く者にとって大事なのは、日々をちゃんと生きていけるかどうかだ」とした上で、「あなたはどんな生活を望むだろうか。そして、自分の選択に責任を負うことができるだろうか」と問い掛けた。

中国のネットユーザーからは「普通の労働者が考えるのは生活のことだけ。ああいう大きいこと(日中関係)は私たちには関係ないし、私たちの選択にも影響しない」「この(日本の)IPアドレスで何も言わない方がいい。黙って自分に集中すればいい」「どこにいるのが楽しくて、どこにいるのが自分に合っているかで決めればいい。他人の言うことを聞く必要はない」「確かに。中国企業で上司に責任を押し付けられる確率は、日本企業よりもはるかに高い」「私たち庶民はしっかりと稼ぐことだけ考えればいい。あんなこと(日中関係)に気を遣ってもお金は入って来ない。自分の生活をよくするだけで十分」「理解できる。人にはそれぞれ自分の選択があるもの。あなたが異国の地で政治問題によって敵意を向けられたり、不公平な待遇を受けないことを祈る」といった声が上がった。

一方で、「底辺の労働者は確かに日本にとどまるのがお似合いだ」「何かあった時に(中国に)帰ってこなければそれでいい」「自分の意思でそこに残ったなら、どんな結果になっても自己責任だ」「歴史書をもっと読め!」「君たちは重要な『弾(たま)』だ。時が来たら使わせてもらう」など、批判的なコメントも少なくなかった。あるユーザーは「生活は生活、政治は政治。平和な時は地球村に住んでいて絶対の善や悪なんてないけど、特殊な時期においては自分が中国人であることを絶対に忘れないように」とくぎを刺した。(翻訳・編集/北田)

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