中国メディアの環球時報は27日、「中国への旅は人生に欠かせないもの」とするブラジルメディア、ガゼッタの記事を紹介した。
記事の筆者は「この地を単なる観光客としてではなく、文化を読み解く者として探訪したらどうなるか」を念頭に中国を巡る没入型の旅を企画したという。
筆者によると、ステレオタイプからかけ離れた繊細な地域を垣間見る体験を求めて数週間にわたって中国を旅し、ガイドブックには載っていない静かで洗練された中国を目の当たりにした。清潔で整然とした街ととても親切な人々に驚かされ、中国について知っていたと思っていたすべてがそこで打ち砕かれたという。
筆者によると、西安では、兵馬俑とシルクロードの起点が古代中国文化の奥深さを物語り、過去への敬意とつながりを感じるひとときだった。対照的に、交通インフラや高速鉄道、高層ビル群は未来的な中国を象徴するもので、中国を旅することは過去と未来を同時に体験することだ。北京の胡同に住み、文化大革命の時代を生きた人の家を訪ねたことは、まるで中国についての生きた本を開くようだった。桂林の水田に囲まれた村は息をのむほど美しい景色で、さらにその静寂が心に響いた。万里の長城では、そこをただ訪れただけでなく、太極拳も体験した。成都のパンダ保護区では、研究者と一緒に餌を準備したり、パンダについて学んだりして、可愛らしさと学びがあふれる1日を過ごすことができた。
筆者は「ブラジル人に対するビザ免除により、中国はより身近な旅行先となった。従来の観光の枠を超えた、文化に浸り、深く考えをめぐらせる体験を提供してくれる中国への旅は人生に欠かせないものだ。出会い、風景、旅程だけでなく、そこを訪れる人の視点も変えるような物語を通して、その場所への深い理解を求める人々を、中国は魅了するだろう」と記した。(翻訳・編集/柳川)











