8日に投開票された衆院選では「高市人気」に支えられた自民党が単独で議席の3分の2を上回り、圧勝した。東アジア各国の反応はさまざまで、高市早苗首相の台湾有事発言後、対日批判を強めている中国は警戒感をあらわにし、韓国紙の反応も微妙だ。

中国の圧力に直面している台湾は祝意を表明した。

中国国営新華社通信は8日午後8時の投票締め切り直後に日本メディアの出口調査を引用して「与党が過半数に超える見込み」と速報。関心の高さをうかがわせた。

中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は専門家の見方を紹介。「日本の政治が一強多弱に戻って再軍事化プロセスが加速度的に進み、戦後の平和体制の核心的制限はさらに弱まる」と指摘した。

続いて「日本はさらに地域安全の緊張、陣営対立、軍備競争、核リスク拡散の源になっていく」と警戒感を示した上で、「日本は米国などと共に中国に対抗し、けん制する姿勢を強化して台湾問題などにさらに直接的で強硬に干渉するだろう」として、「選挙後の高市政権が日中関係において厳しい試練で新たなリスクになる」と分析した。

韓国・聯合ニュースによると、李在明(イ・ジェミョン)大統領は9日、高市首相に「衆議院選挙における勝利を、心よりお祝い申し上げます」と自身のX(旧ツイッター)に日本語でも投稿。この中では「本年1月、奈良で開催された韓日首脳会談を皮切りに、両国関係の新たな60年に向けた力強い一歩を共に踏み出した」と述べ、「近いうちに、次回のシャトル外交を通じ、総理を韓国にお迎えできることを心より楽しみにしている」とつづった。

その一方で韓国紙の論調は厳しめ。朝鮮日報は「『強い日本』を掲げて圧勝した高市首相はかつての安倍晋三内閣以上に強硬な右寄りの政策に突き進みそうだ。高市首相が安倍元首相以上に強硬になると予想される理由は『反対勢力』がなくなったからだ」と伝えた。

ハンギョレ新聞も同様に「高市首相が公約した軍事、外交、経済、外国人分野の右派的政策が加速する可能性がある」と危惧した

台湾・中央通信社によると、頼清徳総統は8日深夜にXを更新。

高市氏に祝意を伝えるとともに、同氏との協力によって台湾と日本が共同でインド太平洋地域の平和と繁栄を促していくことなどに期待を示した。

さらに「この勝利が日本および地域のパートナーに一層の繁栄と安全な未来をもたらしますように。日本の持続的発展と国民の安泰を祈念します」とエールを送った。(編集/日向)

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