羽田空港で中国人客と台湾人客のトラブルがあったようだ。自由時報やETtodayなど複数の台湾メディアが報じた。

報道によると、18日にX(旧ツイッター)であるユーザーが現場で撮影した動画を投稿した。騒動は17日に起きたとみられ、中国人観光客5人が20席を占有して横になり、他の客が利用できなかったため、見かねた台湾人観光客2人が注意したところ口論に発展したという。

動画では、中国人とみられる女性ら3人が台湾人とみられる男性に「私があなたに報告する必要あるの?恥知らず」「私がダブルスタンダードだとしてもあなたに何の関係があるの?」などと語気荒く迫り、「言っておくけど、台湾は中国のものだから。政治をちゃんと理解しなさい。外に出るなら、政治を分かった上で出てきて話をしなさい」などと言い放った。

一方で、中国人の中年男性は女性らとは異なる態度を見せ、台湾人男性の肩に手を置き、理解を示すように穏やかに話していた。しかし、この中年男性の行動は身内の怒りを買い、女性のうちの1人が中年男性を強く引っ張って「あっちに行っとけ!」と怒鳴った。

その後、台湾人女性が日本語で警察に状況を説明していると、これに不満を抱いた中国人女性の1人が「何を言ってるの?人間の言葉を話しなさい。犬の言葉じゃなくて、人間の言葉を!」などと言い放った。自由時報の記事は「その理不尽な振る舞いには、ただ驚かされるばかりである」とあきれた様子で伝えている。

また、ETtodayの記事は「台湾人観光客は終始冷静さを保っており、その(中国人との)対比が際立っている」とした上で、日本のネットユーザーから「日台友好、頑張れ台湾」「日本語が人間の言葉じゃないと言うなら、なぜ日本に来たのか」「なぜ(中国当局の)命令(渡航自粛の呼び掛け)を無視して日本に来たのか」「恐ろしいほどの傲慢さ」といった声が上がっていることを紹介した。(翻訳・編集/北田)

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