2026年1月14日、香港01は中国の掃除ロボットブランドが東南アジア市場の8割を掌握するに至った背景について報じた。

記事は、かつての業界王者の米iRobotが破産申請する一方、中国ブランドが完備されたサプライチェーンを武器に急速に台頭し、世界の消費者の新たな選択肢になっていると紹介。調査会社IDCの最新データを引用し、25年1~9月に中国メーカーが世界出荷台数のトップ5を独占して市場シェアの約7割を占め、中でも石頭科技(Roborock)が21.7%のシェアを獲得し、世界首位に立ったと指摘した。

また、掃除ロボット業界では欧米などの先進国市場に続き、東南アジアが新たな「ブルーオーシャン」になっていると言及。現地の消費者は一度製品を認めると高い忠誠心を示し、良質な製品には対価を惜しまない傾向があるとし、独調査会社GfKのデータでは中国ブランドがすでに東南アジアの掃除ロボット市場で8割のシェアを占めていることを伝えた。

そして、東南アジアの状況は中国の掃除ロボット企業が従来の「低価格競争」から脱却し、技術革新や現地化、プラットフォームの支援によって競争力を築いた結果だと分析した。

記事は中国企業の具体的な戦略について、石頭科技の東南アジア事業責任者の胡海姣(フー・ハイジャオ)氏が「広い住宅向けにはバッテリー持続時間とマッピング効率を強化し、高温多湿な地域ではモップの抗菌・防臭機能を最適化するなど、環境に合わせた製品開発を行っている」と説明したことを紹介。また、胡氏が6~9日に米ラスベガスで開かれたテクノロジー見本市CESで披露された階段昇降機能を持つ新製品に触れ、技術力が競争力の源泉だと強調したことを伝えた。

さらに、販売チャネルについては、同社がアリババグループのECプラットフォーム「Lazada」などでの効率的な販売と実店舗での体験を組み合わせる「オンライン+オフライン」の相乗効果を重視しており、ベトナム市場だけで100店舗を展開していると紹介した。

記事は最後に、Lazadaが提供する「ワンクリック輸出」などの支援策が中国ブランドの進出を後押ししており、在庫やマーケティング情報を同期し、物流やアフターサービスをプラットフォーム側が担うことで、企業の負担を軽減していると指摘。今後も製品のスマート化やサプライチェーンの現地化が進むことで、中国ブランドの競争力はさらに高まるとの見通しを示した。(編集・翻訳/川尻)

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