第51回衆院選は8日投開票され、自民党が単独で定数465議席の3分の2を超える316議席を獲得した。連立を組む日本維新の会は36議席を獲得。

野党の獲得議席数は、立憲民主党と公明党の衆院議員らが合流して結成した中道改革連合が49、国民民主党が28、参政党が15、チームみらいが11、日本共産党が4、れいわ新選組が1、減税日本・ゆうこく連合が1で、無所属が4だった。

「高市旋風」が吹き荒れたこの結果を中国の主要メディアが速報で伝えたことは、日本の政局の変化とそれが中国との関係に与える影響に高い関心を寄せていることがうかがえる。

日本の華人社会でも衆院選の結果への注目度は高く、日本の国内政治の行方に関わるだけでなく、日中関係の今後の発展にも密接に関係するものであり、日中関係の行方は在日華人の生活環境と発展の余地に直接影響するとの声が多く聞かれた。

在日華人の間では、近年の頻繁な政権交代と首相の任期の短さを踏まえ、高市氏が衆院選で敗北して辞任すれば、日中関係改善の新たな機会となると期待する声も少なくなかった。しかし、最終的な結果は高市氏が明確な優位に立ったことを示すもので、一部の在日華人を失望させた。

他方、在日華人の間では異なる声もある。日本企業に長く勤めるある華人は、日本の政治情勢を注視しているとした上で、これまで安定しているとは言えなかった高市政権が今回の選挙で勝利したことは、その影響力と政策主導力をより強固にするもので、別の角度から言えば、高市氏がより大きな政治的自由と外交的駆け引きの余地を得たことを意味し、より柔軟な手段で日中関係の改善を促進できる可能性もあるとの認識を示した。

しかし今後の日中関係については悲観的な見方をしている人が多いようだ。高市氏の台湾を巡る発言は日中関係における敏感な問題であり、中国の核心的な懸念事項でもあり、現在の日本国内の政治情勢を踏まえると、短期間に実質的な見直しを行う可能性は低く、高市氏が長期にわたって政権を握った場合、日中関係の停滞が続くリスクがあるとの声も少なくなかった。

とはいえ、政治的な対立が長期化してはならず、ましてや政治家間の関係悪化が一般市民の生活や発展に影響を及ぼしてはならないというのが、在日華人に共通する期待だ。ある在日華人は「その代償を払うことになるのは、往々にして一般市民だ」と語る。

日中関係の良否は、旅行や貿易、文化交流などの関連産業に直接影響する。

日本の華人社会はその変化を最も直接的かつ深刻に受ける。日中関係の改善はより安定した社会環境とより多くのビジネスチャンスをもたらす。逆に言えば、関係悪化は、在日華人の発展の余地を狭め、不確実性を高めることにつながる。

高市氏と与党の圧勝について、在日華人社会は総じて懸念と期待が入り混じった感情を抱いている。在日華人は現実と理性の間で揺れ動きながら、日中関係が徐々に協力の軌道にもどることを期待している。(取材/レコードチャイナ編集部)

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